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 歌手の中森明菜(59)が3日放送のNHK音楽番組「The Covers」(木曜後10・00)に“出演”した。テレビでの“肉声コメント”では2014年に生出演したNHK紅白歌合戦以来で、およそ10年ぶりとなった。

 今回は「中森明菜ナイト!」と題して放送され、歌い継がれる名曲と、その魅力に迫った。同番組は中森の肉声で「The Covers 中森明菜ナイト!始まります」とスタート。

 そして番組の後半に「Covers 中森明菜ナイト!私の歌をカバーしてくださって、歌ってくださる方たちは本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と切り出した。自身の曲をカバーしてもらうことに「作曲家、作詞家の方も、とても喜んでいらっしゃると思います」と伝えた。

 また、自身も多くの楽曲をカバーしており「私も何気にたくさん、それぞれの方の曲をカバーさせていただいておりますが、本当に難しくて、歌っている方の気持ちや思いが伝わるように歌えているのかなといつも不安に思っております」と心境を明かし「その曲のファンの皆さまが“あぁ、明菜が歌っているのは、やっぱりこの歌はいい歌だ”と思っていただけたら幸いでございます」と思いを語った。

 さらに「皆さん、私の曲をたくさんカバーしていただいて、心を込めて歌ってくださって、何てお礼を言っていいか分かりません。本当に感謝しております」と再び感謝の言葉を口にた。

 最後に「一緒にデュエットなどできる日が来たらいいなと思ったりもします」と願いを明かし「本当に皆さま、ありがとうございました」と柔らかで温かなメッセージを寄せた。

 中森は体調不良を理由に2010年に無期限の音楽活動の休止を発表し、現在も体調回復に注力。その後、メディア出演は14年12月31日の第65回NHK紅白歌合戦に紅組・白組の枠を超えた企画ゲストとして、米国のレコーディングスタジオから生中継で12年ぶり出場。2023年12月17日のニッポン放送「中森明菜オールタイムリクエスト」で力強い肉声でファンにメッセージを寄せている。

 また、デビュー40周年を迎えた22年8月に再始動に向けて現在の個人事務所を設立。今年に入って活動を活発化。4月からは、YouTubeの公式チャンネルにジャズバージョンのセルフカバーの新録を公開。さらに7月12日には都内でファンクラブイベントを開催し、公の場に姿を見せるのも2017年末のディナーショー以来。ジャズ風にアレンジしたヒット曲「北ウイング」などを6年半ぶりにファンの前で歌唱し、涙ぐむ場面もあった。