【独自】「優しい反面断り切れない部分が…」公開手配の森田梨公哉容疑者(24)家族が語る 3つの事件は同一グループの犯行か【東京・埼玉連続住宅強盗】

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東京と埼玉で相次いでいる強盗事件で3日、埼玉・所沢市の住宅で起きた強盗事件で逃走中の森田梨公哉(もりた・りきや)容疑者(24)を公開手配した。4つの事件のうち3つが同じグループによる犯行の可能性が浮上。強盗で奪った金品の“その後”についても、一部が明らかになり始めている。

家族は戸惑い隠せず「全くわからない」

3日、FNNの単独取材に答えた森田容疑者の家族は、戸惑いを隠せなかった。

ーーどんな言葉をかけたいか。
森田容疑者の家族:
ちょっと思いつかないですね。全く分からないんです、なぜそんなに(お金に)困っていたのか、ちょっと分からないです。

家族の目には、生活に困っていたようには見えなかったという森田容疑者だが、埼玉県所沢市で85歳男性とその妻が縛られた強盗事件で、実行犯の1人とみられている。

埼玉県警が公開した事件直前の森田容疑者の映像では、埼玉県内のコンビニの店内で、スマホ片手に歩くサンダル履きの男が映されている。

事件前後、パトカーや警察官が乗ったバイクが通過し、その車両が向かった方角から慌てて走ってくる1人の男が付近の防犯カメラに映っていた。

この人物が森田容疑者かどうかは分かっていないが、所沢の事件では実行犯とみられる3人が既に逮捕され、森田容疑者は現在も逃走中だ。

“筑豊ナンバー”は親族名義の車 数字は容疑者の誕生日

福岡県の筑豊地方出身という森田容疑者。今回の事件現場周辺には、犯行に使われたとみられる“筑豊ナンバー”の車が残されていたが、実はこの車は森田容疑者の親族名義の車だった。

ナンバーの数字は森田容疑者の誕生日を表しているという。

この車は、東京・国分寺での強盗事件でも使われていて、付近のコインパーキングでは、森田容疑者とみられる男が映っていた。

少年時代は野球に打ち込んでいたという森田容疑者。最後に会ったのが2024年の4月だという家族は、その時の様子について…。

森田容疑者の家族:
普通に…友達の結婚式で帰ってきたんで、普通です。

ーー犯罪の道に進んでしまった心当たりは?
森田容疑者の家族:
分かりません。優しい反面、断り切れない部分があったと思いますね。

ーー今は連絡は取ってない?
連絡取れないですからね、取りようがないですからね…。反省して欲しいです。

ーー出頭して欲しい?
森田容疑者の家族:
当然思いますよ。

佐藤聖峻容疑者「国分寺の強盗も私です」

闇バイト”で集められ、指示役によって犯行を指示されたのか。
その手口の詳細が、徐々に明らかになってきた。所沢の事件で既に逮捕されている“実行犯”の1人、佐藤聖峻(さとう・きよたか)容疑者(24)は、警察の調べに、「国分寺の強盗も私です」と供述しているという。

“国分寺の強盗”とは、所沢の事件の前の日、都内で60代の女性がハンマーで殴られ、現金数百万円が奪われた事件のことだ。

実行犯は闇バイトで集められたか

捜査関係者によると国分寺と所沢、2つの事件は、匿名性の高い通信アプリの同一アカウントから、実行役に指示が出されたとみられるという。

さらに、さいたま市内で9月18日に起きた事件も、同じ指示役から闇バイトで集められた犯行の可能性があるとみて捜査している。

つまり9月から東京・埼玉で起きている4つの強盗事件のうち3つが、同じグループによる犯行の可能性が浮上しているのだ。

闇バイト”で実行役が集められたとみられる一連の強盗。

その手口には稚拙な面も見られる一方、警察の目を逃れるための“あるカムフラージュ”が行われていた。

所沢の事件で逮捕された男のうちの1人は、事件前に凶器となる包丁2丁に加え、まな板や野菜も買ったと供述しているという。

こうした行動について警察は、犯行をごまかすためのものとみている。

こうした行動も“指示役”の命令によるものなのか。

歌舞伎町の店舗でブランドバッグ購入しようとした疑い

そして、強盗で奪った金品の“その後”についても、一部が明らかになり始めている。

2日、警視庁に押収された車を使用していたとみられる安田勇介容疑者(23)が、新たに逮捕されたことが分かった。

安田容疑者は、所沢市の事件で奪われたクレジットカードを使い、東京・歌舞伎町の店舗でブランドバッグを購入しようとした疑いが持たれている。

大きな広がりを見せ始めた、東京・埼玉で起きた連続強盗事件警察は、全容解明を急いでいる。
(「イット!」10月3日放送より)