衆院選立候補予定者らへの事前説明用動画の収録に臨む県選挙管理委員会の職員=3日、県庁

 15日公示、27日投開票が見込まれる次期衆院選を巡り、神奈川県選挙管理委員会は立候補予定者や政党を対象とした事前説明を従来の対面方式から県公式ユーチューブチャンネルによる動画配信に変更する。時間を問わず、繰り返し視聴できることから候補者らの利便性向上と、選管の事務負担の軽減を見込む。県によると、都道府県では初の試み。

 3日には県選管の担当者らが、立候補の届け出手続きや選挙運動などについて説明する動画を収録。選管に申し込んだ人を対象に、5日午前10時から限定配信するための準備を進めた。

 県選管によると、前回までは県庁に立候補予定者らを集めて事前説明会を開催していたが、遠隔地から来る人への配慮や、紙資料の用意など事務負担の大きさなどを考慮し、動画配信方式を採用することにした。

 県選管は「初めての試みなので、関係者の意見も聞きながら今後の運用に生かしていく」としている。