【三浦泰年の情熱地泰】サッカーIQの高い選手とはどんな選手か? それを教えてくれるトップアスリートとは――
あっという間に10月に突入する。
Jリーグも昇降格が少し気になる時期になって来ている。
この時期は一番、食中毒が多いと言われているらしく、理由は免疫力が落ちるのが原因らしい。
同じ物を食べてもなる人とならない人がいる。例えば同じ時間で、同じ店で、同じ量の生牡蠣を食べたとしても、全員があたる訳ではない。免疫力が落ちていることで症状として現われるとよく耳にする。
ここから日本のサッカー(Jリーグ)は大事な終盤戦。夏場を過ぎても選手がコンディションを維持し、ベストメンバーで臨めるかどうかは大事な要素だ。
8月の新戦力でチーム力を整え、その選手たちをプラスアルファの材料として、シーズンのラストをしっかり戦い抜けるか!? 残留争い、優勝争い、プレーオフ圏内へ、選手の体調面は怪我も含めて、勝負を分ける繊細な部分に当たるだろう。
さて、今回はよくサッカー界で耳にする「サッカーIQ」という言葉について書いてみたい。
【三浦泰年の情熱地泰】WBCの熱狂はスポーツ界にどんな影響を与える? エンタメ性抜群のバスケ界も見逃せない!
サッカーIQのある選手とはどういう選手なのか?と考えてみる。
通常通りの言葉として使えば「IQ」とは知能指数のこと。人間の認知能力を測定するための指標なのであろう。
IQという単語をサッカーで考えると「頭の良い」「知能が高い」みたいなことを言うのであろう。サッカーに対する理解力の高さ、インテリジェンスの高さ。プロの世界ではこのインテリジェンスは大事だが、それを活かすフィジカル、パワー、走力、身体能力も必要となる。
いや、育成年代の方がその差が顕著に出る。どんなに良いサッカー、つまりボールを大事に動かして、アイデアを出し、リズムとテンポを軸にサッカーをやっても、身体能力のある選手の一発で、足の速い選手のスピードでやられてしまう。
これはプロでも育成でも起こり得ることで同じだ。
ではこの「サッカーIQ」の高い選手とは、どんな選手の事を言うのであろうか?
サッカーも年々フィジカル要素が強くなり、10番というポジションの必要性がなくなっていると言う人が増えているが、ならばその「10番」や「ゲームメイカー」がサッカーIQのある選手なのであろうか?
ゲームの中で意外性があり「上手い!」と声が出てしまうような事が出来て、「そこに出すかー、そこが見えるかー」と周りが唸るようなプレーをする。
「テクニカル(上手さ)」、「スピード(速さ)」があり、「アイデア」を持ち、他人と違うプレーが出来る。
しかし、それではまだIQの高い選手とは言わないのでは…。
プラス、状況判断の的確さ。マリシア(ズルさ)。試合展開を読める力。どんな状況でも全力を出せるメンタリティー。
全ての能力が重なりサッカーIQのある、サッカーを知っている選手、というのだろう。
つい最近までは、このあたりまでしか考えていなかったが、ついに「サッカーIQ とは…」というシンプルな疑問に行き着いたのかもしれない。
そのIQに大事な事は、チームプレーヤーであること。そして常にそれがチームの勝利を目指すために、貢献しようとする選手でなければならない。
最近、改めてこのことを教えてくれた選手がいるのだが、実はサッカー選手ではない。
果たして誰だ? 今で言えば誰の事を言うのであろうか? きっと今、その人はスポーツ界でNo.1であろう。
それは紛れもなく野球IQのある選手「大谷翔平」なのだ。
今季もバッターとして凄い活躍をみせたが、彼は三冠王になろうとするためだけにプレーしていただろうか。いつでも、彼の言動の根本には「勝利」の二文字があったはずだ。
三冠王を取るようにもなれば、翌年の年俸が破格の金額になり、自分は凄いバッターだと自画自賛するような選手もいるかもしれない。ただチームは優勝したかと言うと下位クラス…。ピッチャーであれば、個人で二桁勝利を挙げ防御率も良い。しかしチームは負けが多く…。
事実そんな成績をあげるだけでも凄いのだが、プロ野球の世界では正直そんな印象がある。
しかし大谷選手は違う。エンジェルスの時も勝利に繋がるパフォーマンスをいつも意識していた。コメントからも勝たなければ本気で納得していなかったように感じた。
WBCの時は日本代表の下で一致団結し、優勝という目標に向かい、自分のパフォーマンスを発揮していた。
もちろん今年のドジャースでは、常にチームの勝利に貢献するホームランであり、盗塁であり、打率にも拘り、見事優勝に導いた。
そして二刀流も「常にチームの勝利を優先に考え、チームプレーヤーとして自分の力を最大限に発揮する」、これが野球IQの高い「大谷翔平」なのである。
サッカーIQが高いとは…。自分が出場したい。自分が得点したい。自分が活躍したい。そして自分はサッカーが上手い。経験がある。サッカーを知っている…。
こんな選手の事を言うのではない。
常にチームの勝利を優先に、自分のプレーをチームのために発揮する。
このような選手が向上心を持ち、グループとなれば、強いチームとして上を目指せるのであろう。
サッカー界にもサッカーIQの高い、大谷翔平選手を超えるような選手が現われてほしい。
2024年10月1日
三浦泰年
Jリーグも昇降格が少し気になる時期になって来ている。
この時期は一番、食中毒が多いと言われているらしく、理由は免疫力が落ちるのが原因らしい。
同じ物を食べてもなる人とならない人がいる。例えば同じ時間で、同じ店で、同じ量の生牡蠣を食べたとしても、全員があたる訳ではない。免疫力が落ちていることで症状として現われるとよく耳にする。
ここから日本のサッカー(Jリーグ)は大事な終盤戦。夏場を過ぎても選手がコンディションを維持し、ベストメンバーで臨めるかどうかは大事な要素だ。
さて、今回はよくサッカー界で耳にする「サッカーIQ」という言葉について書いてみたい。
【三浦泰年の情熱地泰】WBCの熱狂はスポーツ界にどんな影響を与える? エンタメ性抜群のバスケ界も見逃せない!
サッカーIQのある選手とはどういう選手なのか?と考えてみる。
通常通りの言葉として使えば「IQ」とは知能指数のこと。人間の認知能力を測定するための指標なのであろう。
IQという単語をサッカーで考えると「頭の良い」「知能が高い」みたいなことを言うのであろう。サッカーに対する理解力の高さ、インテリジェンスの高さ。プロの世界ではこのインテリジェンスは大事だが、それを活かすフィジカル、パワー、走力、身体能力も必要となる。
いや、育成年代の方がその差が顕著に出る。どんなに良いサッカー、つまりボールを大事に動かして、アイデアを出し、リズムとテンポを軸にサッカーをやっても、身体能力のある選手の一発で、足の速い選手のスピードでやられてしまう。
これはプロでも育成でも起こり得ることで同じだ。
ではこの「サッカーIQ」の高い選手とは、どんな選手の事を言うのであろうか?
サッカーも年々フィジカル要素が強くなり、10番というポジションの必要性がなくなっていると言う人が増えているが、ならばその「10番」や「ゲームメイカー」がサッカーIQのある選手なのであろうか?
ゲームの中で意外性があり「上手い!」と声が出てしまうような事が出来て、「そこに出すかー、そこが見えるかー」と周りが唸るようなプレーをする。
「テクニカル(上手さ)」、「スピード(速さ)」があり、「アイデア」を持ち、他人と違うプレーが出来る。
しかし、それではまだIQの高い選手とは言わないのでは…。
プラス、状況判断の的確さ。マリシア(ズルさ)。試合展開を読める力。どんな状況でも全力を出せるメンタリティー。
全ての能力が重なりサッカーIQのある、サッカーを知っている選手、というのだろう。
つい最近までは、このあたりまでしか考えていなかったが、ついに「サッカーIQ とは…」というシンプルな疑問に行き着いたのかもしれない。
そのIQに大事な事は、チームプレーヤーであること。そして常にそれがチームの勝利を目指すために、貢献しようとする選手でなければならない。
最近、改めてこのことを教えてくれた選手がいるのだが、実はサッカー選手ではない。
果たして誰だ? 今で言えば誰の事を言うのであろうか? きっと今、その人はスポーツ界でNo.1であろう。
それは紛れもなく野球IQのある選手「大谷翔平」なのだ。
今季もバッターとして凄い活躍をみせたが、彼は三冠王になろうとするためだけにプレーしていただろうか。いつでも、彼の言動の根本には「勝利」の二文字があったはずだ。
三冠王を取るようにもなれば、翌年の年俸が破格の金額になり、自分は凄いバッターだと自画自賛するような選手もいるかもしれない。ただチームは優勝したかと言うと下位クラス…。ピッチャーであれば、個人で二桁勝利を挙げ防御率も良い。しかしチームは負けが多く…。
事実そんな成績をあげるだけでも凄いのだが、プロ野球の世界では正直そんな印象がある。
しかし大谷選手は違う。エンジェルスの時も勝利に繋がるパフォーマンスをいつも意識していた。コメントからも勝たなければ本気で納得していなかったように感じた。
WBCの時は日本代表の下で一致団結し、優勝という目標に向かい、自分のパフォーマンスを発揮していた。
もちろん今年のドジャースでは、常にチームの勝利に貢献するホームランであり、盗塁であり、打率にも拘り、見事優勝に導いた。
そして二刀流も「常にチームの勝利を優先に考え、チームプレーヤーとして自分の力を最大限に発揮する」、これが野球IQの高い「大谷翔平」なのである。
サッカーIQが高いとは…。自分が出場したい。自分が得点したい。自分が活躍したい。そして自分はサッカーが上手い。経験がある。サッカーを知っている…。
こんな選手の事を言うのではない。
常にチームの勝利を優先に、自分のプレーをチームのために発揮する。
このような選手が向上心を持ち、グループとなれば、強いチームとして上を目指せるのであろう。
サッカー界にもサッカーIQの高い、大谷翔平選手を超えるような選手が現われてほしい。
2024年10月1日
三浦泰年