自民党総裁選にらみドル高円安一気に進む=東京為替概況

 昨日145円台を何度か付けたドル円は144円台後半で朝の取引を迎えると、すぐにドル高円安が優勢となって145円台にしっかり乗せた。自民党総裁選の行方に、海外勢も注目。積極財政を主張する高市早苗候補が優勢との思惑から株高円安が広がった。
 午前中に145円50銭前後まで上昇した後、いったん調整もあって145円00銭前後まで下げたが、144円台での売りに慎重になり、反発。13時からの第1回投票で高市氏がトップとなり、石破氏との決選投票となったことで、期待が膨らむ形で146円台へ急騰。146円49銭前後まで上値を伸ばしている。この後決選投票となる。

 ユーロ円などクロス円でも円安が進んだ。ユーロ円はNY市場午後に162円台を付ける場面が見られ、朝方161円台後半でスタート。円安が進む中で163円49銭まで上値を伸ばした。ポンド円は朝の194円10銭前後から195円97銭まで、豪ドル円は99円67銭から100円をしっかり超えて100円72銭まで上昇。

 円主導でユーロドルなどは落ち着いた動き。1.11台後半推移となっている。

MINKABUPRESS 山岡