最悪!紙にコーヒーこぼした→紙製品会社の「シミを生かす方法」がまるでアート ネット脱帽「発想の転換」
「紙にコーヒーをこぼしてしまった、もったいないけど捨てるしかない」と考えている人、ちょっと待った!ノートなどの紙製品を製造する「大栗紙工」(大阪市生野区)が公式Xで「シミを生かす方法」を紹介。洗うでも捨てるでもない“第3の選択”が話題を呼んでいる。
【写真】もはやアートの領域!SNS絶賛の「シミを生かした古い地図」
同社が紹介した「シミを生かす方法」とは「コーヒーのシミを古い地図風にする」というもの。生じたシミを地図上の島に見立てるのだが、シミだけでは古い地図には見えない。そこで細ペン(茶系が最適)で他の要素を書き足し、古い地図風に仕立てていく。手順は以下の通り。
①細めのペンでシミの周囲をなぞる
②シミの周囲に毛を生やすイメージで水平な線を引く
③古い地図にありがちな要素を加える
(波、カモメ、巨大ダコ、船、羅針盤など)
同公式Xで公開された完成作品を見ると、色あせた雰囲気をシミが醸し出し、まさに古い地図のような仕上がりに。コーヒーがこぼれた「がっかり」から、冒険心をくすぐられる「ワクワク」に変わるライフハックだ。
SNSでも「これすっっっっごい!めちゃくちゃ冒険心がくすぐられた!!」「センス!!」「この発想の転換」「良い情報を感謝です」「コーヒーのシミ、メッチャ味わい深いな」「コーヒーのシミから空想地図の世界が広がると言ってもいいだろう。面白い」と大反響となっている。
同社のX担当者はよろず~ニュースの取材に「子どもの頃から絵の具などで偶然できた形を地図にして遊んでいました」とルーツを明かした。また、遊び心の裏側には秘めた思いも。「ノートや手帳にシミがついた時にがっかりしたり破棄してしまうよりも、そのシミも思い出の一部として長くノートを使っていただきたいので『シミがついた』→『地図にしよう』と思う方が増えればいいなと紹介しました」と紙製品への愛着ものぞかせた。
なお、同公式Xではコーヒーのシミを「生かす方法」だけでなく「除去する方法」も紹介している。手順は以下の通り。
①洗面器に薄めた塩素系漂白剤を張って、汚損部分を振り洗いする
(洗面器1/3の水にカビ取り剤15~20プッシュが目安)
②シミがぬけたら、真水でもう一度振り洗いする
③冷凍庫に入れる
この方法である程度はシミを取り除くことができるという。ただし「漂白剤で洗う方法は手間がかかり、水性ペンの字が消えるリスクやノートの紙を傷めて書き心地を損なう恐れがあります」と同担当者。何もこぼさないに越したことはないため、特に大事な書類やノートの扱いは注意しましょう。
(よろず~ニュース・藤丸 紘生)