「やめるんだ!」 ドジャース放送席が険悪ムード、大谷翔平の前での三重殺敗戦に解説者ピリピリ
地元放送局の試合後番組で…
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、本拠地パドレス戦に「1番・DH」で出場し、3打数1安打1四球だった。逆転機だった2-4の9回無死一、二塁では、大谷の直前の打者がトリプルプレーに終わり、2-4で敗戦。試合後、地元放送局の解説者たちの間ではプレーを巡って「聞いてくれ。これが野球だ」などと激論が交わされ、険悪なムードに包まれた。
1-4の9回、ドジャースは3連打で1点を返し、なおも無死一、二塁のチャンス。次に大谷が控える中、9番ロハスの打球は三塁マチャドの正面をついた。マチャドは即座に三塁ベースを踏み、二塁に転送。一塁もアウトとなり、まさかのトリプルプレーで試合終了となった。大谷は信じられない様子で茫然。固まったまま、喜ぶライバルたちを見守っていた。
米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の試合後番組でも微妙な空気が流れた。球場内の特設スタジオで試合を振り返っていた解説者陣が険悪なムードに。球団OBで2度の首位打者を獲得しているノマー・ガルシアパーラ氏が「ランナーを進めてプレッシャーをかけるべき場面でした。私たちはもちろん頭をかきました。信じられませんでした。別の時にはLAが……」と話を続けようとしたところ、ドジャースOBのジュリー・へアストンJr.氏が「ノー! ノー! そんなこと言うな。やめるんだノマー! 聞いてくれ。これが野球だ」と話を遮るように割り込み、こう続けた。
「最悪のシナリオでは、バントした場合、三塁でアウトになっても1死一、二塁でショウヘイ・オオタニの打席だ。これが最悪のシナリオだ。バントが強すぎて、拾われて三塁に投げられる。それでも一、二塁でショウヘイ・オオタニだ。ダブルプレーからは逃れられる。あるいはバントしようとして三振になる。ロハスはアウトになるが、一、二塁でオオタニ。バントするのはダブルプレーから逃れるためだ」
その上で「でも最高のシナリオでは、二、三塁で彼らはオオタニと対戦しなくてはならない。2番目にいいシナリオはオオタニを敬遠すること。そしたらムーキー・ベッツの登場だ。満塁でMVPだ。バントしないとダメだよ」と強い口調でまくし立てたへアストンJr.氏。ドジャースの地区優勝を消滅させかねないプレーに「ここから学べることを願っているよ」とため息をついていた。
(THE ANSWER編集部)