”暴走”が目立ち、テレビ局から敬遠されつつあるという粗品

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先輩芸人でも容赦しない毒舌が話題になっている、霜降り明星の粗品(31)。

元・雨上がり決死隊の宮迫博之(54)との間に勃発したバトルは、ネットを中心に喧々諤々の賛否を呼んだ。

「発端は、4月に粗品が『酒のつまみになる話』(フジテレビ系)に出演したとき、“『芸人なのにYouTuberおもろいやん』みたいなこと言ってるやつもめっちゃ嫌いで”と宮迫さんを呼び捨てで批判。一方の宮迫さんも“テレビに出てた時の俺を超えてから言え”“お前『アメトーーク!』みたいな番組作ったっけ?”などと言い返し、SNS上で話題になりました」(スポーツ紙記者)

最終的には宮迫が降参宣言をして騒動に終止符を打つも、その後も粗品の勢いは止まらなかった。7月に放送され総合司会を務めた『FNS27時間テレビ38』(フジ系)でも“暴走”を続けていたという。

「今年の『27時間』の司会は霜降り明星やチョコレートプラネット、ハナコといったフジがプッシュする人気番組『新しいカギ』の出演者たちが起用されたのですが、まずこのオファーの段階から不穏だったのです」

そう語るのは、フジテレビ関係者だ。

粗品さんは最初から“こちらの条件を飲むならオファーを受ける”という姿勢で、“演出にも参加したい”という意向を示したのです。フジとしては『新しいカギ』勢をメインに押したいだけで、決して彼1人だけをメインにしたわけではなかったのですが、粗品さん的には“自分ありき”と思ったようで……。

それでもなんとか説得して出演にこぎつけたものの、やはり過激な提案を連発したのです。特に一番口を出してきたのが『さんまのお笑い向上委員会』のコーナーでした。明石家さんまさん(69)をあえて、ほかのタレントといっしょに、いわゆる“ひな壇席”に座らせ、若手芸人たちが芸の衰えなどを厳しく糾弾するという設定を提案してきたのです。

斬新ではあったのですが、さすがに制作サイドとしても、そこまでは、さんまさんに提案できません。結局、MC席の横に別に椅子を用意して、そこに座ってもらうことになったそうです。

本番では、後輩芸人たちのツッコミへの、さんまさんのパワフルな応戦が際立ちましたが、粗品さんは場を仕切れきれず、グダグダな感じになっていましたね」(前出・フジテレビ関係者)

粗品の相次ぐ要求にストレスをためたスタッフのなかには、制作の担当から降りたものもいたという。

「確かに粗品さんは、よく言えばテレビサイズに収まらないストイックで革命家タイプのクリエイター芸人。何より『M-1』『R-1』の2冠を制覇した史上初の存在であることは誰もが認めるところ。しかしながら、実力がありながらも精神的に浮き沈みが激しいタイプです。特に今年に入ってから全方位に口撃を続けるいまの粗品さんに対し、多くのテレビ局スタッフが“不安材料が多く、近寄りがたい存在”と敬遠するようになっているのです。

実際、かつては多数あったレギュラー番組も、現在は全国放送のものは『新しいカギ』ぐらいです。最近のテレビの企画会議で、どのタレントさんも起用するか話し合う際には、粗品さんの名前が出ることがめっきり減ってきていますね」(バラエティ番組放送作家)

先輩への口撃はともかく、スタッフまで怯えさせては、活動の場所が減っていくばかりだろうが……。