ローズSに出走予定のレガレイラ(撮影:下野雄規)

写真拡大

 上位3頭までが秋華賞への優先出走権が得られるレースで、今年は2020~22年に続いて中京競馬場の2000mコースを舞台に行われる。このコースはホームストレッチ上り坂の途中からのスタートであること、そして最後に長い直線が待ち受けていることからハイペースにはなりにくく、412.5mの直線を使っての瞬発力勝負になりやすいコース形状だ。

 ◎レガレイラはホープフルS優勝馬。春は牡馬クラシック路線を歩んで皐月賞は1番人気6着で、2番人気の支持を得た日本ダービーは0.7秒差5着。牡馬の壁に跳ね返された格好となったが、いずれも上がり3ハロンはメンバー最速タイ、または最速タイムを記録しており悲観するほどの内容ではなかった。春の牝馬クラシック3着以内馬がいない組み合わせなら、弾みをつける意味でも貫録を見せつけて欲しい。

 〇クイーンズウォークはクイーンC優勝馬。桜花賞は0.6秒差8着で、オークスで0.4秒差4着。桜花賞の敗因は右回りというよりも終始、内ラチ沿いから外に出せずに自分のリズムで競馬ができなかったことか。加えてグレナディアガーズの半妹とはいえ、本質的にマイルは少し忙しいのかもしれない。実績ある左回りに戻ることに加えて先行することもできるので逆転まで。

 ▲タガノエルピーダは忘れな草賞優勝馬。昨年秋、京都競馬場芝1600m新馬戦に勝利したあと牡馬相手の朝日杯FSで0.2秒差3着。オークスは、桜花賞を使うことができず、忘れな草賞に出走せざるを得なかったことが影響したのではないか。どこか、歯車がかみ合わない印象を引きずってしまった。リセットしたここは、改めて期待したい。

 △カニキュルはフローラS3着馬。この時は外枠だったためにポジショニングが悪くなり、最後はメンバー最速の末脚を繰り出したが前残りの展開に泣かされた。前走は重賞級の能力を感じさせる内容だった。

 小倉競馬場でのパフォーマンスが印象深い△チェレスタ、前走で同距離、同コースの御在所特別を制した△フレミングフープ。最後は、2戦2勝△オーロラエックス。いきなりの相手強化となるが、これまでのレース内容、そして血統から長い目で見たい1頭だ。