3年前に行なわれたW杯最終予選のオマーン戦。森保監督は肩を落とした一方でイバンコビッチ監督(右)は歓喜した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 9月5日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選がついに開幕し、日本と中国が埼玉スタジアム2002で対戦する。

 長丁場の行方を占う大事な初戦を前に、中国メディア『捜狐』は「イバンはオマーンの奇跡を再現できるか?」と題した記事を掲載。前回のW杯最終予選ではオマーンの指揮官として、第1節で日本を破ったブランコ・イバンコビッチが率いる母国代表チームの現状を、次のように伝えている。

「日本戦はまだ始まっていないが、多くのファンはすでにこの試合のスコアが代表チームの計画の範囲内にないと信じている。これが中国サッカーの現状だ。中国自体の要因とは別に、日本の強さが、大半がこのような見方をしている大きな理由だ。先日に日本サッカー協会が発表した27人の選手名簿の中には、20人もの有名な欧州選手が名を連ねている」
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 欧州組が占める日本のタレント力に警戒心を強める一方で、GKに付け入る隙があると見ている。

「GKは鈴木彩艶がファーストチョイスだが、パフォーマンスが安定していない。アジアカップではほぼ全ての試合でミスをしている。特にボールの着地点の判断やハイボールの対処が、中国の突破口になるかもしれない」

『捜狐』はそして「一般的に中国がアウェーで勝点を得る可能性は非常に低いが、イバンコビッチには経験がある。彼はオマーンを率いていた際、森保一のチームを1−0で破ったのだ。この試合でのオマーンの戦術実行力は学ぶべきものだ」と締め括っている。

 森保ジャパンとしては、同じ監督に再び負けるわけにはいかない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部