手をふるやす子(写真・梅基展央)

 系列局の元幹部社員による募金着服など、多くの問題を抱えた『24時間テレビ』(日本テレビ系)。9月1日、お笑い芸人・やす子が約80キロのマラソンを完走し、放送は感動のうちに終了したが、同マラソンをめぐってドライバーたちから怒りの声があがっている。都内在住・50代男性が、こう話す。

「9月1日の昼すぎ、仕事の関係で都内でも交通量の多い某所を運転していたのですが、この日は特に渋滞がひどくて……どうやら、やす子さんが両国国技館に向かっている最中だったようです。彼女は、サポーターたちと歩道を走っており、駆けつけたファンであふれていました。

 それだけだと特に支障はないのですが、中継している中継車が全然進まないんですよ。目的地までは、いつもの倍以上の時間がかかったと思います。『24時間テレビ』の関係車がずらりと並んでいる様子は、やす子さんを筆頭に “大名行列” のようでした」

 さらに、別の都内在住の30代女性もこう語る。

やす子さん目当てなのか、近所の路駐がひどかったんですよ。調べてみると、やす子さんが日産スタジアムを出て走るルートはすべてYouTuberなどが追っかけていたらしく、次の行き先を狙って見物客がやってきたようです。

 彼らは平気でそこらへんに車を止めるので、生活道路がすごく狭くなって迷惑しました。子どもたちが『やす子来るかな?』なんて母親と待ち構える姿は、確かに微笑ましいんですけどね……」

 同番組は、交通網に支障が出ないよう、マラソンルートは当日まで非公開にしている。しかし、X上にも渋滞に遭遇したドライバーたちの悲鳴が出ている。

やす子見物の路駐駐車渋滞…ひどいな》

《1号線、やす子渋滞。わざわざ幹線道路使わなくて良くないか?彼女に罪はないが…》

《二子玉川から車で帰宅途中、めちゃくちゃ渋滞してて何か工事でもやってるのかと思ったら、やす子さんが走ってた》

「そもそも中継しないと意味がないですし、やす子さんの身の安全を守るためにも、テレビ局として “大名行列” は仕方のないところがあります。

 それに、番組は渋滞や安全性を確保するためマラソンルートを非公開にしていましたが、ネット上では次々とそのルートが暴かれてしまった。SNSで検索すれば、血眼になって探さなくても簡単に会いに行けるようになってしまいましたからね。

 ある意味、こうした企画がそもそも今の時代では難しいのかもしれません。あるいは、交通量の少ない地方などで、自治体と徹底的に協力して道路自体を封鎖してしまうのも手でしょうが……」(芸能記者)

 テレビ局にとっては、大変な時代になったものだ。