バスケットボール男子準決勝【写真:ロイター】

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パリ五輪

 パリ五輪は8日、バスケットボール男子準決勝が行われ、フランスが73-69でドイツに勝利。決勝進出を決めた。一方で、この試合で微妙な判定が注目されることに。第4クォーターでドイツ選手に反則の笛が吹かれ、元NBAレジェンドのドウェイン・ウェイド氏も「No,No,No……」と首をかしげた。

 ドイツが63-69で追う第4クォーター残り1分57秒。敵陣でボールを運ぶデニス・シュルーダーの前には、フランスのビクター・ウェンバンヤマがいた。手を伸ばしてボールを奪いにくる相手に対し、ジャンプした状態からパスを諦めて着地。審判はトラベリングをとった。その前にウェンバンヤマの手がシュルーダーの腕に絡んでいたようにも見え、ドイツ側は猛抗議。判定は覆らず、フランスボールで再開されることに。残り時間と点差を考えれば、痛いワンプレーだった。

 2008年の北京五輪で金メダルを獲得し、米放送局「USA」の中継で解説を務めたウェイド氏は、笛が吹かれると「ノーノーノー」と信じられない様子。実況のノア・イーグル氏も「ウェンバンヤマがボールを叩いたように見えたので、シュルーダーはポゼッションを再度獲得する機会が許されるべきでしたが、正反対の結果になってしまいました」と説明した。

 ウェイド氏は「ボールを一度落とさないといけないのか?」と質問。イーグル氏は「その必要はないはずです。あなたは(シュルーダーが)ポゼッションを失ったと思ったわけですよね?」と聞き返すと、ウェイド氏は「そうだね」と返した。

 勝ったフランスは初の金メダルを懸け、10日の決勝で、5連覇を目指す米国と対戦する。

(THE ANSWER編集部)