ウェブブラウザ「Firefox 129」の正式版が公開されました。リーダービューのカスタマイズ性が向上したほか、別のタブのプレビューを表示する機能が追加されています。

Firefox 129.0, See All New Features, Updates and Fixes

https://www.mozilla.org/en-US/firefox/129.0/releasenotes/

◆リーダービューのカスタマイズ性が向上

リーダービューのフォント設定において、「詳細設定」欄より文字や単語の間隔を調整したり、文字そろえの方法を変更したりすることが可能になりました。



テーマ設定では新たにコントラストを強調する「コントラスト」と、灰色を基調とした「グレー」が利用可能になっています。



また、テーマ設定の「カスタム」タブでは文字・背景・リンクなどの色について個別に変更できるようになりました。



◆別のタブにカーソルを乗せるとプレビューが表示されるように

閲覧中のタブとは別のタブにカーソルを乗せることで、そのタブが開いている内容が小さくプレビューされるようになり、どんなページを開いているのかを確認しやすくなりました。



別タブのプレビュー機能は一部のユーザーから順番にロールアウトされる予定とのこと。

◆標準でHTTPSを使用する設定に

アドレスバーに「http://」で始まるアドレスを入力した場合でも、自動で「https://」に置き換えられてHTTPSでサイトにアクセスするようになりました。HTTPSが利用できない場合にはHTTPにフォールバックが行われます。

また、Windows 11・Linux・Android 10以降のプラットフォームではOSのDNSリゾルバを使用してDNSのHTTPSレコードを解決可能になりました。HTTPSレコードが存在する場合リクエストがHTTPSにアップグレードされるほか、Alt-Svcヘッダを使用せずにHTTP/3を利用可能になっています。

◆開発者向けの変更点

・CSSの誤った設定への警告を追加

・ネットワークブロッキング機能が応答だけでなくHTTP要求もブロックするように

・CSSで@starting-styleルールをサポート

・無効なカスタムプロパティ宣言の影響が計算パネルに表示されるように

・transition-behaviorCSSプロパティをサポート

・Float16Array型配列をサポート

◆その他の変更点

・macOS VoiceOverで同じドキュメント内の複数の言語を読み上げるサポートが追加される

・住所の自動入力がフランスとドイツのユーザーに対して有効に

また、Firefox 129には複数のセキュリティバグフィックスが含まれています。

なお、次期メジャー版となる「Firefox 130」は現地時間の2024年9月3日にリリース予定です。