パリ五輪選手村の食堂の様子【写真:Getty Images】

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ESPNが報道、米国女子テニスで残るのは1人だけ

 パリ五輪の選手村ではここまで、設備的な不備や食事不足というマイナスの側面が伝えられてきた。実際に選手村を出て、ホテル等に滞在先を変更する選手が相次いでいるという。米スポーツ専門局「ESPN」は「選手村から去る選手と残る選手がいる理由」という記事で、その現状をレポートしている。

 記事は、開会式で米国の旗手を務めた女子プロテニス選手ココ・ガウフの話として、選手村の現況を伝えた。米国の女子テニス選手のうち、選手村に残っているのはガウフだけで、大半は開会式2日後に“脱落”し、ホテルに移ってしまったという。

 ガウフは「最初は引っ越そうと思っていたんだけど、選手村に残っている素晴らしいアスリートたちに会っていたら、ラファ(ラファエル・ナダル)も残っていたの。彼にできるなら、私にもできるはずだと思った。でも、チームメートが去った理由は理解できるわ」と口にしている。記事も「経験の一瞬一瞬を大切にする選手もいれば、理想的な環境ではないと感じる選手もいる」と伝えている。

 問題としては開幕前から指摘されていた部屋にエアコンがないことや、ベッドの硬さが合わずに眠れない選手、マッサージを必要とする選手が相次いでいることを挙げている。また食事の不足について、主催者側はESPNの取材に「選手村の食堂は最初の数日間、特に卵やグリル肉などの需要が大きかったが、サプライヤーと協力してサービスの質を大幅に改善した。選手1人当たりの1日のグリル肉の割り当てを900gに増やした」と現在では改善されているとの回答を寄せたという。

(THE ANSWER編集部)