トヨタ“次期型”「ハイエース」いつ登場!? デビュー20年目の「大人気“商用バン”」どうなる? “超静音モデル”化に期待か
トヨタ新型「ハイエース」いつ出るの?
現行のトヨタ車として屈指の長寿モデルとなっているのが商用バン「ハイエース」です。なんと、現行モデルが登場したのは2004年8月。つまり、今年でデビュー20年目を迎えることになります。
ちなみに初代「ハイエース」の誕生は1967年。2代目が10年後となる1977年、3代目が5年後の1982年、4代目が7年後の1989年、そして5代目となる現行が15年後となる2004年に登場しています。
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つまり、20年目を迎える現行モデルは「ハイエース」の歴史の中でも最長の長寿モデルとなっているのです。
では、そんな現行型ハイエースの20年にわたるマイナーチェンジと改良の歴史を振り返ってみましょう。
デビューが2004年。その1年後となる2005年に、最初の一部改良が施されます。
3年後となる2007年にマイナーチェンジ。その3年後の2010年に2回目のマイナーチェンジ。2年後の2012年に一部改良。翌2013年に3回目のマイナーチェンジ。
そして、その後は、2014年、2016年、2017年、2020年、2022年、2024年1月と一部改良が続いています。
最新の今年の1月の一部改良は、アースカラーパッケージの新設定と、一部グレードにイージークローザーの設定など、内容的には小さなものでした。
こうした現行型ハイエースの歴史を鑑みれば、今後は、よほどのことがない限り、マイナーチェンジではなく、小さな一部改良が続くのではないでしょうか。
よほどのこととは、法規制強化によって、現状では販売が継続できないようなことなどがあります。近年の度重なる改良によって、現在の「ハイエース」は衝突軽減自動ブレーキなどの安全装備も充実しています。
急いで、大きな改良を施すことは、現在では考えにくい状況です。
また、発売20年目を迎えたといいながらも、売れ行き不振という話は聞こえません。売れ続けるというのであれば、もう少し、現在のまま生産が続くのではないでしょうか。
ただし、気になるのは2019年に“海外向け”との説明で発表された、新型「ハイエース」(通称300系)の存在です。
この海外向けハイエースは、ボディが大きく(全長5265mm、全幅1950mm)、エンジンがキャビン(客室)の下ではなく、もう少し前にあるセミボンネット型であるというのが特徴です。
運転手の前にスペースがありますから、衝突時の安全性を高めることができます。安全性を高めるという狙いで、海外向けを日本に導入する可能性は捨てきることはできません。
ちょっと気になるのは、ハイエースを製造しているトヨタ車体が、2023年秋に開催された「ジャパンモビリティショー(JMS)」において、「グローバル・ハイエース・BEV・コンセプト」を発表していることです。
このクルマは、電気自動車(BEV)コンセプト。ベースとなっているのはセミボンネット型バンであり、海外市場向けのハイエースであることは一目瞭然です。
現在の日本では、軽商用車ベースの電気自動車の導入が始まっています。これに続く存在として、ハイエースクラスの電気自動車が期待されるとすれば、トヨタ車体のコンセプトカーの量産モデルは、狙いにぴったりの存在となるはず。
エンジン車として、現在のハイエースを続けながら、電気自動車でグローバルのハイエースを導入する。そんなシナリオもあり得るのではないでしょうか。