ディズニー新エリア、入場できる狙い目の時間は「午後3時」! 6000回以上ディズニーに通う“ガチ勢”が教える「ディズニー情報戦の勝ち組」になれるコツ

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2024年6月6日に東京ディズニーシーの新エリアにオープンした「ファンタジースプリングス」が人気を博しているが、複雑すぎる入園システムで不満を持つ人も多い。そこで、今回はどうすれば新エリアに入れるのか、現在のディズニーの楽しみ方を“ディズニーのプロ”吉田よしか氏に伺った。

【画像】今のディズニーを楽しむために絶対必要なもの

ディズニー新エリアわずか数分でチケット完売…もう子連れでディズニーはムリ?

総工費約3200億円をかけた新エリア「ファンタジースプリングス」のオープンが話題となっている東京ディズニーシー。

この新エリアオープンに関して、オープン直後に集英社オンラインでも報じたように(記事はこちらから)、現在ディズニーは入園システムの複雑化によって激しい「情報戦」に発展しており、“ガチ勢”しか楽しめない場所になりつつあることが大いに議論されている。

はたしてこの「情報戦」を勝ち抜くにはどうしたらいいのか。まずは新エリアを攻略するために知っておくべき知識について探っていこう。

新エリア攻略のカギは「スタンバイパス」と「ディズニー・プレミア・アクセス(DPA)」

テレビ番組『東京ディズニーリゾート知識王No.1決定戦』(日本テレビ)優勝経験あり、これまでにパークに通った回数は6000回を超えるという、ディズニーガチ勢上位に君臨する吉田氏によると、現在ディズニーを楽しむなら「スマホ」が欠かせないという。

「新エリアに入場するためには、ディズニーシーのパークチケットのほかに、無料の『スタンバイパス』と有料の『ディズニー・プレミア・アクセス(以下、DPA)』(1回2,000円で購入)を取得する必要があります。

これらを入手するためには、まずディズニーリゾートの公式アプリをダウンロードしておくことが必須です。

今のディズニーはあらゆるものがスマホで完結する仕組みになっています。運営側としてはサービスへのアクセスを簡略化することでより快適に過ごせるようにスマホを活用するシステムを導入したのだと思われますが、まずここでつまずく人も多いはず」

スタンバイパス、DPA…いったいそれらは何が違うのか、気をつけるべき注意点はどこなのか。

「スタンバイパスとは簡単に言えば、アトラクションに並ぶ権利が付与されるチケットで、DPAは人気アトラクションに長時間並ぶことなくスムーズに乗ることができるチケットのことです。

スタンバイパスの場合は1日のうち何度か発行されますが、DPAは1日の発行数が限られていて、また数も少ないため開園後すぐに売り切れてしまうので注意が必要です。

先ほどもいったように、どちらもディズニーの公式アプリから取得が可能ですが、パークの入園後にしか取得できないので、入園前に買えると思っている方は注意してくださいね」

新エリアに入れる可能性が高い時間は土日なら「午後3時」

入場のためのチケットが数分で完売するなど現在大人気となっている新エリア「ファンタジースプリングス」。スタンバイパスやDPAといったチケットを手に入れることは至難の業に思えるが、休日に行く場合、狙い目の時間があるそうだ。

「DPAは対象ではありませんが、スタンバイパスの場合、土日なら午後3時が狙い目です。休日はこの時間からディズニーシー自体に入園できるチケット『アーリーイブニングパスポート』を持つ人たちが続々と訪れるタイミングなので、新エリアに入れるスタンバイパスが多く発行される傾向にあるため、朝に取れなかったとしても、あきらめずにここを狙えば入手できる可能性があります」

またチケットを手に入れたとしても油断しないほうがいいと吉田氏は言う。

「ファンタジースプリングスには4つのアトラクションがあります。

① アナとエルサのフローズンジャーニー
② ラプンツェルのランタンフェスティバル
③ ピーターパンのネバーランドアドベンチャー
④ フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー

このうち①は特に人気で、ほかのアトラクションより早くにスタンバイパスとDPAがなくなってしまいます。とりあえず何かしらの新エリアのアトラクションに乗りたいということなら、①以外を狙うのも手です。

しかし、ひとつ注意点があって、スタンバイパスは4つすべてに適用されているのですが、有料のDPAの対象となっているアトラクションは④『フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー』以外の3つのアトラクションなので、覚えておきましょう。

また家族などグループで行く場合、入園前に公式アプリでメンバーのグループを作成しておくとよいでしょう。

グループを作らないと、代表者が人数分スタンバイパスやDPAを取得したとしても、ほかのメンバーに共有することができないんです。細かいところですが、新エリアを楽しむならこうした情報は事前に知っておくべきです」

ディズニー情報戦“勝ち組”になるためのカギは「公式HPの熟読」にあり

新エリア攻略情報を紹介してきたが、こうした情報はどこで入手するのが正解なのか。

「ディズニー公式サイトの新エリア特設ページを見れば、入場に必要な手順がわかりやすく明記されています。それ以外にも公式サイトには、スタンバイパスやDPAの対象アトラクションの一覧、各種チケット取得方法、利用方法などが丁寧に説明されています。

複雑に思われている新エリアの攻略だが、実は公式サイトを熟読し、ディズニーのシステムやチケットの入手方法などについておさらいしておくと当日焦らずに済み、スムーズに楽しむことができます」

情報収集にXなどのSNSを利用する人も多いだろう。しかし吉田氏はSNSの活用はおすすめしないという。

「Xなどは素早く情報を手に入れられますが、間違った情報が混ざっていることもよくあります。非公式の情報を鵜呑みにしてしまうと時間のロスにつながるので、あくまで参考程度にし、最新情報は公式サイトをチェックするようにしたほうがいいでしょう」

こうして情報を仕入れた後は、当日の動きをイメージして計画を立てることが重要だという。

「まずはパーク内で何を優先して楽しみたいのか優先順位を決めたうえで、チケット取得のスケジュールを立てるといいでしょう。

例えばアトラクションを堪能したい場合は、乗りたいアトラクションをリストアップし、そのなかで人気アトラクションがあれば、スタンバイパスやDPAを何時に取得するのか考えておく、また当日効率よく回れるルートを考えておくといったことが重要です。

こうした事前のスケジューリングがディズニーを思う存分楽しむためのコツなんです」

子連れでディズニー楽しむなら? おすすめコースはコレだ!

子連れでディズニーとなると、朝早くに入場列に並んだり、DPAを取得したりするのが困難なこともあるだろう。小さい子どもを連れてディズニーを訪れる場合、どんな楽しみ方がおすすめなのか吉田氏に伺ってみた。

「ディズニーシーに関していえば、現在新エリアに人が集中しているので、それ以外のエリアのアトラクションは比較的楽しみやすくなっていて狙い目です。例えば他のエリアの人気アトラクションといえば『ソアリン』ですが、新エリアオープン前は100分以上の待ち時間が当たり前でした。しかし現在は休日でも2桁(分)の待ち時間で安定しているようです。

このように新エリアを除外すれば、お昼過ぎから遊びに行っても快適にパーク内を楽しむことができるので、子連れの方にはおすすめです」

また公式サイトには「3才以下のお子さまと楽しむ東京ディズニーランド・シー」のページがある。ここには子連れにおすすめのコースや3才以下でも乗れるアトラクションが掲載されているので、小さいお子さんを連れて遊びに行くときには参考にしてみてはいかがだろうか。

――「情報戦」だと行くことをあきらめる前に、少しの手間をかけて準備することで“夢の国”を楽しんでみてはいかがだろうか。

取材・文/瑠璃光丸凪/A4studio 写真/Shutterstock