落語家の春風亭一蔵がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂フライデー ~どうした!?一蔵!』(文化放送・金曜日9~13時) 6月28日の放送は、番組パートナーの水谷加奈アナウンサーとともに、落語協会の新会長が決まったというニュースをお届けした。

一蔵「今週は私が所属している落語協会の新会長が決定しました。日本全国が誰になるんだろうと思っていた『笑点』の新メンバーよりもドデカイニュースです。柳亭市馬会長が5期10年の任期を終えて、柳家さん喬師匠が会長になったんです」

水谷「私、ぜんぜん分からないんですけど」

一蔵「市馬師匠といえば52歳という異例の速さで会長になった方です。その前の会長は、もうお亡くなりになった人間国宝の柳家小三治師匠で、ほかに柳家の大先輩もたくさんいる中で「市馬で行こう」と言ったんです。その市馬師匠が会長だった10年間は大変だったじゃないですか。コロナがあって寄席にはお客さんがほぼゼロ。あと落語協会でもパワハラとか、そういう問題があった中でしっかり勤め上げてこられた。我々の真打披露も44日間すべて付き合って下さったんです。そんな市馬師匠がご勇退されて、今度はまた柳家で市馬師匠の大先輩である、さん喬師匠が就任されたわけです」

水谷「このニュースはどういうふうに見ればよろしいですか?」

一蔵「これまで副会長を務めていたのは、林家正蔵師匠という、いわゆる『こぶ平の正蔵』と言われる方だったんですよ。落語協会っていうのは古い歴史があるんですが、実は林家は会長に一度もなってないんです。そんな中、林家正蔵師匠が副会長を勤めてこられて、みんなが次は(正蔵師匠が)会長になると思いきや、やっぱり柳家が強かったという案件です。柳家という亭号は『笑点』に出てないから人数も少ないんじゃなかろうかと思ったら、いや、そうじゃないんです。立川談志も柳家小さんの弟子ですから柳家なんです。私が落語業界を説明するときによく言うんですが、柳家っていうのはいわゆる読売巨人軍です。そして古今亭は阪神タイガース。で我々の春風亭はDeNA、って。やかましいわ!」

水谷「(笑) 会長って誰が決めるんですか? 選挙とかじゃないんですか?」

一蔵「選挙じゃなく、会長でしょうね。もちろん1年に一度、6月の末に総会があって、そこでみんなの承認を得て会長を決定してたんですけど、市馬師匠からさん喬師匠に「お願いします」と言って打診したんじゃなかろうかと思います。これ大ニュースですよ」

水谷「さん喬さんが選ばれたこの大ニュースは、一蔵さんとしてはどうなんですか?」

一蔵「正直に言います。どうでもいい」

水谷「(笑)大ニュースって言ってたじゃないですか」

一蔵「どうでもいいんですけど、落語協会のことだから一応触れておこうかなというところです」

放送では、この雨の日に阪神を応援するため神宮球場に行こうと、メガホンとユニフォームを完璧に準備していることや、都知事選のポスターを巡るニュースなどを独自の目線で紹介!トークの続きはradikoのタイムフリー機能でご確認ください。