野村邦丸アナウンサーが大将を務める「くにまる食堂」(文化放送・毎週金曜9時~13時)。6月27日(木)、最初のコーナー「ニュース一番出汁」では、邦丸アナとパートナーで俳優の内藤剛志が、小中学生の子供を持つ親御さんへの意識調査の結果を元に、色々な意見を交わした。

野村邦丸アナ「こちらは産経新聞の記事です。
貧困問題に取り組む認定NPO法人『キッズドア』(東京)が26日、困窮世帯にアンケートを行った結果、小中学生のいる世帯の合わせて60%が子供の夏休みを負担に感じ、短縮や廃止を希望していることがわかりました。理由は『子供が家にいると生活費がかかる』が最多でした。夏休みは学校の給食がなく、自宅で食事を用意する必要があるためで、このNPO法人は長引く物価高騰の影響で家計が厳しくなっていると指摘しています」

内藤剛志「なるほどねえ~」

邦丸「確かに地方によって夏休みの期間って、短かったり長かったりしますけども、その間困窮世帯……大体そうですね、年間収入が300万円以下の家庭の場合ですと、働いて働いて子供の面倒は昼間はみることが出来ないという方が非常に多いと。となってくると、学校が休みになったら給食も無いし、子供の飯代もかかってくるし。あとこの猛暑・酷暑ですよ。ここでエアコンを点けるというのも電気代の問題があって。学校は基本的に、今多くの学校が冷暖房を入れてますからね。そうなると、もうかなりこの数字、夏休み廃止・短縮希望が合わせて60%っていうのは、相当大きな数字ですよね」

内藤「この前は一部の学校で給食費の無償化をやめるっていう話をしましたね。大事なことなんですよね、健康を維持するだけの食事がとれないって書いてありますからね。……それで、こども食堂ですか?」

邦丸「そうですね、産経新聞にはこども食堂の記事も出てますね」

内藤「まあ、活路ではないけれども、こども食堂がひとつの救う道であるような気がしますけどね。でも、それも善意で成り立っているわけですからね」

邦丸「こども食堂の多くの場合、国などからの補助がほとんど無いっていうところが多いですもんね」

内藤「『なぜ、補助が無いんでしょうね?』って思いません? また、前も話したことがありますが、何かの代わりにその予算をこっちに回せばいいじゃないかって。何でしたっけ? 戦車ですか?」

邦丸「ミサイルですね」

内藤「それぐらい子供たちの将来のために、大切なお金じゃないかって気がしますけどね」

邦丸「ですよねえ。例えば夏休み、子供を預ける場所が無いという場合、ほとんどの学校では『学童クラブ』を夏休みの間やりましょうと。ただ、その学童クラブのために学童担当の教員の方が、夏休みの間全部が全部出るってわけにもいかない。そうなると地域の方々で、経験がある方に『どうか!』と。これはもちろん、ボランティアっていうわけにもいかないと思うんで、ある程度のお金をお支払いしてってことになるでしょうけども、はたして人数が足りるかっていう問題がある。でもこの数字を見ている限りだと、夏休みの学童クラブの充実っていうのも、こりゃ今以上にやらなきゃいけないんだな~ってことですよね」

この後も、子供たちとその親を取り巻く夏休み問題に対して、2人の経験を踏まえた熱いトークが繰り広げられた。