成長著しい生成AI。俳優・内藤剛志は、AIとどんな風に付き合っているのか?
野村邦丸アナウンサーが大将を務める「くにまる食堂」(文化放送・毎週金曜9時~13時)。6月20日(木)、最初のコーナー「ニュース一番出汁」で、パートナーで俳優の内藤剛志が、最近さらに進化を続けているAIに関するニュースについて議論を交わした。
野村邦丸アナ「今日取り上げるのは読売新聞のこのニュースから。
東京の品川区は19日、小中学生がいる子育て世帯に今年の夏、子ども1人あたり2キロの米を無料で提供すると発表しました。生成AI(人工知能)による区民アンケートの分析結果を参考に職員が検討したところ、夏休み中に給食がないことで栄養不足になる子どもがいることに着目したものです。
対象は区内の小中学生およそ3万人で、区が米10トンを購入します。希望者が区に申請すれば、8月上旬以降に区内25か所の児童センターで受け取ることが出来るということです」
邦丸「今、内藤さんはニュースを聞きながらニコニコ笑っていますが」
内藤剛志「いやいや、そんなにAIは賢くなってきましたか?」
邦丸「賢くなったというより、『賢くなりつつある』かな? お米にしてもそれまでの職員さんは一所懸命やってると思うんですけども、確かに夏場は給食が無いということで困っていらっしゃるご家庭が多いという話は聞いたことがある。でも実際に数値化してデータとして出たんだから、これは必要なんだということなんでしょうね」
内藤「そうでしょうね。信頼していいってことですよね、とりあえず。AppleではiPhoneにもチャットGTPを搭載するって発表がありましたよね。僕は無料のやつをちょっと前から使ってみて、何のためじゃないんですけど、『どんなもん?』と思って。そこまでの信用は僕はしてないんですけども、日進月歩といいますか、もの凄いスピードで賢くなっていると思いますけどね」
邦丸「今言われていることは、『AIとどう付き合うか』」
内藤「そうです。やっぱり道具としてキチッと向き合わないと、とは思いますけどね。そうか! 考えてもいないようなことを言ってくれる可能性があるってことなんでしょうね」
邦丸「内藤剛志はこう思ってる。『でも内藤さん、こういう考え方もありますよ?』ってAIが言ってきた場合、内藤さんが『ンなもん俺は50年間こうやってきたんだ!……でも、言われてみるとそうかな?』と」
内藤「そっちの態度も必要ですよね。どうなんでしょうかね、どんどんどんどん凄くなってくるんですかねえ、これは」
邦丸「逆に言えば権利の侵害とか、あまりにも人間がAIに頼っちゃうと、今ある社会認識っていうのが崩れちゃうんで、EUあたりはAIに対する共同の決め事をしましょうっていう動きがありますけどね。でも、内藤さん使ってるんでしょう?」
内藤「例えば、わかりやすい例で……旅番組で高知に行くことにしましょうか。『高知の魅力を1000文字で書いてください』と書くと、ぶわーっと出てくるわけですよ。ただ、それだとありきたりではありますね。まあよくあるウィキペディアみたいな情報を探してくるんでしょうかね? そんなに『ここ面白いな!』っていう解答は出てこないです、そういうものだと。ま、僕の場合は要約をやってもらってるわけだから。創造的なものでは無いわけですからね。ただ、別に僕は否定する者ではまったく無いです。でもちょっと自分で考えなくなることは恐いですね。こういうものを否定するのはつまらない。時代は進んで行くべきだと思うし、そこに合わせながら並走するのが楽しいと僕は思っていますから、基本的には認めたいんですけど、若干考えなくて済むことがあるな、と。なので、考えなくて済むこととそうじゃないことはこっちで分けるべきですね。無駄なことを考えるんだったら、AIに任せればいいじゃないですか。でも、頭を使った方がいい時は使った方がいいなって気がしますよ」
この後も、内藤&邦丸アナのAIとの付き合い方についての熱い対話が続いた。