「読んでばっか」いる江國香織、買う本の選び方とは?
大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日13時~15時30分)、6月19日の放送に今月、読書や本をテーマにしたエッセイ集『読んでばっか』を発売した作家・江國香織が登場。同書にちなみ、読書に関したトークを展開した。
壇蜜「いろんな本の、読んだ感想と、内容にもちょっと触れて。ジャンルがまた多いこと。絵本あり、詩あり、小説あり……」
大竹まこと「本ばっかですね。読んでいますねえ」
江國香織「本当に(読んで)ばっかなんですよ」
大竹「佐野洋子さん(の本)でしたっけ、何回も出てきますね」
江國「そうですね。佐野さんの書かれるものがものすごく好きなので」
大竹「今回の本(『読んでばっか』の表紙)、これはなんか……エロチックであり郷愁を誘うようでもあり、動物が好きなのかな、と思うような絵ですね」
江國「表紙カバー、山本容子さんに描いていただいたんですけど、仕上がってきてビックリ(笑)。裸でお風呂で本を読んでいる人のイラストがついていて、犬とロバが(いる)。山本容子さんに何度かしかお会いしていないのに、なんでこんなにいろいろわかられるのかなって思うんですけど(笑)。犬とロバが好きで、お風呂が好きで本が好きなので、好きなものが詰まっています」
壇蜜「表紙を見ていると、読んでいるというより読んだものを反芻しているというか」
江國「あ~、そうですね!」
壇蜜「思いにふけっているような印象があって。御本の中で江國さんが“読む”の表現を変えて描写されているところがあって、“飲むように”って。そうか、読むだけじゃない読み方をされているんだな、だからこれだけのジャンルの本を受け入れて感想を書くことができるのかな、と思いました」
大竹「おうちは本ばっかりですよね?」
江國「ばっかりです。紙の本ばっかり」
大竹「電子書籍やいろんな媒体が出てきているけど……」
江國「物体でないと」
壇蜜「どれぐらい増えていきます?」
江國「すごい勢いで増えていきます(笑)。自分でも月30冊ぐらいは買いますし、送っていただく本も同じぐらいありますから」
大竹「江國さんが本を選ぶやり方は、なんですか?」
江國「特に決まっていないんですけど、本屋さんへ行くとわかるんです。行くと、絶対買わなきゃ、これは私が買うべき本だ、というのが何冊か見つかるので」
大竹「どんなところで、私の本だと思うんですか?」
江國「見かけですね。タイトルと装丁と、紙の手触りと厚さもですね。厚いなら厚くても大丈夫なよう、丁寧につくられている本とか」