【連続スクープ】『脳外科医 竹田くん』モデルの医師がついに「書類送検」された…渦中のA医師が直撃取材で語ったこと

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週刊現代」「現代ビジネス」が病院スタッフの内部告発にもとづいて報じた、『脳外科医 竹田くん』のモデルとされる医師の現在のようすが、医療界と世間に大きな衝撃を与えている。

そうした中、ついに警察当局が動いたとの情報がもたらされた。【「ひとりずつ、院長に呼び出されて…」『脳外科医 竹田くん』モデル医師を告発した、吹田徳洲会病院スタッフの怒りと絶望】に続いて報じる。

赤穂署内の「専従捜査班」

A氏は過去に在職していた赤穂市民病院と医誠会病院(現・医誠会国際総合病院)で人命にかかわる複数の医療ミスへの関与を疑われ、刑事・民事双方で訴訟を抱えている。

患者の中には、本誌が以前当事者に取材して報じた通り、脊髄を損傷して体に重い麻痺を負った人もいる(詳細はこちら:【独占スクープ『脳外科医 竹田くん』モデルの患者が初証言…「脊髄がドリルに絡みついた」痛ましい手術ミスの一部始終】)。

しかし、現在のA氏はかつてなく「上機嫌」で働いているという。前出の吹田徳洲会病院のスタッフが言う。

「今回の報道で、『何があろうと病院は絶対にA先生を守る』という確約が得られたからでしょう。

現場では、リスクの高い患者さんをA先生に回さないようにしています。院長や病院の方針には逆らうことになりますが、すべては患者さんを守るためです」

もはや、医療界の自浄作用の欠如は絶望的と言うほかない。

ところがここにきて、事態は大きな展開を見せようとしている。警察が本格的に動いたのである。

捜査関係者が証言する。

「2019年10月、A医師は赤穂市民病院で75歳女性の頸椎の手術を執刀し、神経を損傷させる事案を起こしています。

女性は認知症のため、自ら訴訟を提起することはなかったのですが、兵庫県警はこれを悪質だと判断しました。

2023年1月には捜査一課が赤穂署内に専従捜査班を立ち上げ、慎重に捜査を進めてきた。そしてこの5月、A医師が業務上過失傷害の疑いで書類送検されたのです」

A医師本人を直撃

5月某日、記者が帰宅したA氏を直撃すると、こう答えた。

「記事にはたいへん迷惑しています。書類送検のことは知りません。(他の事案でも)刑事告訴されていますから、いつか必ずされるとは思いますが……」

多くの人々が傷ついた事件に、ついに司法のメスが入るのだろうか。

週刊現代」2024年6月1日号より

「ひとりずつ院長に呼び出されて…」『脳外科医 竹田くん』モデル医師を告発した、吹田徳洲会病院スタッフの「怒りと絶望」