日産「“次期”ムラーノ」まもなく登場! 24年中にも登場の新型「高級SUV」! 9年ぶり「国内復活」なるか!? 4代目ムラーノに望む姿とは
期待される新型「ムラーノ e-POWER」!
日本市場では2015年の生産終了をもって姿を消してしまった、ラージサイズクロスオーバーSUVの日産「ムラーノ」。しかし北米市場では、3代目のムラーノが現在も販売されています。
もしも、ムラーノが次期型で日本市場復活をするならば、どんなクルマになるのか、期待を込めて予想してみました。
北米で販売継続中の通算3代目となるムラーノは、LEDのデイライトを仕込んだブーメラン型ヘッドライトや、後端までつながったように見える流麗なウィンドウグラフィック、前から後ろまで流れるようなルーフラインなど、スタイリッシュなデザインが与えられた、5人乗りのスタイリッシュなSUVです。
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また、全長4887mm、全幅1915mmという大柄なボディサイズは、大柄なアメリカ人でも余裕をもって乗り込めると、いまなお好評を得ています。
パワートレインは最大出力260馬力、最大トルク325Nmを発揮する3.5リッターのV6エンジンにエクストロニックCVTの一種類のみ。カーボンニュートラルな社会情勢の中ではだいぶ古い部類のクルマですので、早々のフルモデルチェンジを期待したいところです。
次期ムラーノでまず見直しをかけるのはパワートレインでしょう。
日産は2024年3月25日に、自社の価値と競争力を向上させる新たな経営計画「The Arc」を発表しましたが、そのなかで、SUVとピックアップの需要が高い米国市場(アメリカ、カナダ)に向けては、7車種の新型車を投入し、e-POWERとプラグインハイブリッドを用意するとしています。
そして資料には、FY24(今期)中に新型ムラーノを投入すると明記されているのです。
また、2026FY(2025年9月〜)に米国へ初めてe-POWERを投入するとしています。おそらく次期ムラーノもその新型車の一台に該当するはずです。
The Arcの通りであるならば、次期ムラーノはガソリンモデルを先行発表した後、e-POWERもしくはプラグインハイブリッド車が追加されるのでしょう。
真っ先に浮かぶのは、日本でも販売されている現行エクストレイルのe-POWERターボ(VC TURBO)です。
可変圧縮比システムが備わった1.5リッター直3エンジンで発電するe-POWERシステムですが、エクストレイルは2WD車にはフロントに最高出力150kW(204PS)、最大トルク330Nmのハイパワーモーターを、e-4ORCE(4WD)車ではさらに、リヤに最高出力100kW(136PS)、最大トルク195Nmのモーターを搭載しており、その走りは爽快そのもの。
燃費もWLTCモード燃費で19.7km/Lと申し分ない性能です(4WDは18.4km/L)。
そのうえで、歴代ムラーノの魅力であった「スタイリッシュなクーペSUVデザイン」はさらに深化することでしょう。
次期「ムラーノ」は「アリア」の上をいく「日産フラッグシップSUV」になり得る!
日産にはクーペSUVのBEV(バッテリーEV:電気自動車)「アリア」もありますが、ボディサイズは全長4595mm、全幅1850mmと、ミドルクラスSUVに留まります。
そのためラージサイズSUVを求める米国の顧客には小さく、アリアよりもワイドボディにする必要があるでしょう。
ただし日本市場を考えるならば、全幅は1920mmに収めたいところ。つまりは、3代目ムラーノのサイズ(全長4887mm、全幅1915mm)を守ることが重要で、レクサス「RX」も全幅1920mmであることから、日本市場で許容できるギリギリのサイズと考えられます。
またインテリアは、既に米国で販売されているアリアや「ローグ」(日本名「エクストレイル」)、「パスファインダー」などと同様に最新の日産流デジタルインフォテイメントを投入し、一気に若返りを図れば、次期型ムラーノは、かなり魅力的なクロスオーバーSUVへと生まれ変わるのではないでしょうか。
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かつてはムラーノや「デュアリス」、そして「ジューク」など、小型からラージサイズまでさまざまラインアップされていた、国内日産のSUV。
ですが2024年4月現在は「キックス」、エクストレイル、そしてアリアの3台のみです。
フラッグシップSUVとして次期ムラーノe-POWERを日本導入すれば、他車では得られない優越感や満足感が得られるフラグシップSUVになりうると考えられます。
気になるのは高騰し続ける車両価格ですが、日産The Arcの計画の中では、2024FY(2025年9月)までに、e-POWERをICE車と同等のコストにすると目標を立てています。
この計画が実現すれば、e-POWERは一気に主流となるはず。今後の日産には大いに期待したいところです。