カンセロ(右)のこのスライディングが痛恨のPK判定となり、逆転ゴールに直結した。(C)Getty Images

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 名DFとして、黙ってはいられないプレーだったようだ。 現地時間4月16日に開催されたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝・第2レグで、バルセロナはパリ・サンジェルマンとホームで対戦。アウェーでの第1レグを3−2で制していたものの、1−4で大敗し、2戦合計4−6でベスト8敗退となった。 試合を決定づけたのが59分のシーンだ。ペナルティーエリア内でボールを持ったウスマンヌ・デンベレを、左SBのジョアン・カンセロがスライディングで倒してしまい、PKを献上。このPKをキリアン・エムバペに決められ、トータルスコアで逆転を許したのだ。 痛恨のPKを献上したカンセロのプレーに、マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した元イングランド代表DFのリオ・ファーディナンドが苦言を呈しているようだ。スペイン紙『マルカ』が伝えている。

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『TNTスポーツ』で解説を務めたファーディナンドは、カンセロのスライディングに対して「バカバカしい」と切り出し、次のように語った。「デンベレはゴールから遠ざかっていて、スライディングする必要はまったくなかった。まるでパニックに陥った経験の浅い若手選手のようだ。カンセロは自分がフィールドのどこにいるのかを考えなければいけなかったし、愚かなファウルだった。私はディフェンダーとして、不用意に飛び込まず、できるだけ辛抱することをつねに意識していたよ」 また、同じく解説を務めた元イングランド代表FWのピーター・クラウチも、ファーディナンドの意見に同調し、カンセロのプレーを非難している。「信じられないプレーだった。チームに大きな損失を与えたことは間違いない。たとえデンベレがシュートを打ったとしても、スローインかコーナーキックになるような状況だった」 元イングランド代表が揃って苦言を呈したカンセロのタックル。バルサとしては悪夢の逆転負けに繋がる痛恨のプレーとなってしまった。構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部