XFN-ASIAによると、中国の胡錦濤・国家主席ら同国政府要職者との会談を終えた米ライス国務長官は北朝鮮核開発問題で、「中国は北朝鮮に対する実効的な制裁の意向を持っている」として、中国が国連決議に反し、北朝鮮への制裁に“手心”を加えることはないとの見通しを示した。22日に同行している記者団に対して述べたもの。ただ、具体的にどのような制裁が課せられるかについては述べなかった。

  ライス長官はまた、中国側から、中朝国境から大量破壊兵器などの開発資材やぜいたく品など、国連制裁に反する違法な物品が北朝鮮に入っている事実はないとの説明を受け、これに対する確信を表明していた。中国は北朝鮮への輸入品への臨検に対して消極的な姿勢を示していたが、同長官は「中国の態度が10月9日の核実験の後で劇的に変わった。国連憲章第7章を遵守していると確信している」とし、中国の国連制裁の完全な適用へ大きな確証を得たとしている。ただ、「問題は慎重な対応を要する」として、長期化も示唆している。 【了】