羽田空港直結の高級スパ、「皮膚ボロボロ」入浴客のX投稿拡散も…運営「保健所による調査で問題なし」
都内の入浴施設を利用したという人たちが、X(旧ツイッター)に「皮膚が変色してボロボロ」「体に湿疹や痒みなどがみられた」などと投稿して、話題になっている。
施設の運営会社は3月15日、保健所による水質調査を実施して「塩素濃度、水質管理状況ともに適切であり問題は無い」という回答を得たと説明。被害を訴える客には、適切に対応していくとしている。
●「塩素の臭いがした」とする訴えの共通点
問題を指摘されているのは、「ヴィラフォンテーヌグランド羽田空港」(東京都大田区)に入る「天然温泉 泉天空の湯 羽田空港」。羽田空港直結で展望天然温泉を備え、入浴入館料は4800円(タオル、館内着、岩盤浴付)の高級スパだ。
ある男性が3月13日、X上で「泉天空の湯に先日行った全員が体全体に痒みと湿疹がでて5歳の息子が真冬に水でしかシャワー浴びれないほど」「家に帰ると嫁に塩素臭いと言われ」などと書き込んで、施設側とやりとりしたという電話の録音を公開している。
このポストが広がったことに伴って、2月12日に入浴したという別の男性が投稿していたポストも注目された。
「羽田泉天空の湯結構通っててけど12日風呂上がりが妙に塩素臭く鏡をみたら体が焼けていてその日のうちに抗議の電話をし次の日に当方の体の具合をみているにも関わらず3日後体から証拠が消えてきている段階で店の風呂が原因の証拠がないと対応しないと言ってきた。行かれる方は気をつけてください」(2月16日投稿)
「最初3日間は強烈な塩素臭 今現在皮膚が黄色く変色してボロボロ皮が落ちる」(同)
また、2月12日に入浴したというこの男性は、風呂から上がって40分後くらいだという状態の写真も投稿した。足は乾燥したように見え、胸部が赤くなっているように見える。
男性は「体は火傷に近い状態で3日くらいは風を受けると痛く瘡蓋ができはじめるとものすごく痒くなります」としている。
●保健所の調査では「問題なし」、運営会社は被害を訴える客に対応する考え
こうした"被害"をうったえる声があることから、弁護士ドットコムニュースが施設に取材したところ、運営会社の「住友不動産ヴィラフォンテーヌ」が3月15日、次のように回答した。
「当施設は保健所の指導に従い、必要な検査を定期的に実施しながら運営を行っておりますが、今回の事態を受けまして、改めて、当施設を管轄する保健所の調査を、本日、実施しました。
調査の結果、過去分も含め、保健所より『塩素濃度、水質管理状況ともに適切であり問題は無い』との見解を頂いております。
この調査結果を踏まえながら、お客様に対して適切に対応をさせていただきたいと考えております」