【CP+2024】アイデア光る製品ズラリ、中華カメラアクセサリーに熱視線
今回のCP+2024では、中華ブランドの撮影用品も多く見ることができた。YONGNUOやNEEWERなど、日本ではネット通販主体のアイテムを実際に見る良い機会でもあった。
ここでは、そうした中華ブランドの面白そうなアイテムをいくつか取り上げたい。
中国を中心としたメーカーの“中華カメラアクセサリー”は、アイデアが光る個性的な製品が多いうえ、ふだんは実物が見られないネット通販専売のものが多いこともあり、来場者の注目を集めていた
○マイクロフォーサーズのストリーミングカメラ
撮影アクセサリーで知られるYONGNUOのブースには、マイクロフォーサーズ規格のライブカメラ「YN433」がお目見えしていた。すでに発売済みで、価格は98,000円。
日本語の看板も用意してアピール
中国では、ライブコマースなどライブストリーミングが活況とのことだが、これもそうした需要に向けたもの。カタログにもライブコマースでの使用例を掲載しているほどだ。
UVCにも対応し、USBでパソコンと接続するとライブカメラになる。室内向けを謳っており、一般的なカメラとは異なり背面モニター、ファインダー、グリップ、Wi-Fi機能などは搭載しない割り切った仕様となっている。
マウント部を除く本体の厚みは25mmほどと薄型
HDMI端子はフルサイズのものを採用していた
バッテリーはキヤノンのLP-E6が使えるが、どちらかというとAC電源で使うのが基本のようだ。カメラの電源コネクターも、ネジ止め式で外れないようにするなど、固定カメラとしての独自の設計が見られた。
YONGNUOでは、手持ちのLEDライトも展示していた。「スティックライト」と銘打っており、ライトを動かしつつ被写体を照らして動画を撮るといったことができそうだ。
最大光量にすると実際はかなり明るい
しっかりしたグリップを装備している
フルカラーLEDを搭載しており、さまざまな色が出せる。コントロール部はタッチセンサーになっており、瞬時に色や明るさを変えられる。コントローラーは外すと無線リモコンにもなる。
バッテリーはNP-Fタイプだ
コントロール部を外したところ。3本のバーの部分がタッチセンサーになっている
○Leofotoから電動ブロアーが登場
写真愛好家向けの三脚でシェアを伸ばしているLeofotoのブースでは、三脚や雲台に加えて「エレクトリックブロアー」という毛色の異なる製品がひっそりと参考展示されていた。3月〜4月に1万円以下での発売を予定しているという。
日本でもヒットしたLeofoto三脚を目当てに、ブースには多くの人が詰めかけていた
ブロアーは雲台コーナーに混じっており、よく見ないと発見できない(笑)
USB Type-Cによる充電式なので、使い勝手も良さそうだ。ケースも金属製というこだわりで、撮影機材メーカーらしスペックになっている。
筐体はしっかりした作り。側面の吸気口にはフィルターが備わっている
内蔵バッテリーは11.1Vと高電圧。これもパワーに寄与しているのかもしれない
試してみると、ハンディサイズながらそれなりの風量が出てきた。カメラのクリーニングのほか、夏にはハンディファンとしても活躍しそうな1台だった。
LEDでバッテリー残量が分かる
ハケも装着可能
○スマホ用ケージも進化中
YONGNUOと同様に、低価格の撮影アクセサリーで人気のNEEWERもブースを出展しており、LEDライトやストロボなどをチェックする来場者の姿が見られた。
ECサイトが中心のブランドなので、実際に手に取れる機会は少ない
このブースで目を惹いたのは、スマホ用のケージ「PA009」。最近はスマホもかなり高画質で動画撮影ができるようになっており、こうしたアイテムも充実しつつある。
スマホに対してケージが大きめなので、クリップ式のフィルターなども装着できる
金属製の汎用タイプで、ハンドル「PA005E」なども取り付けられる。ハンドルはBluetoothのリモコンになっているタイプが装着されており、録画のコントロールができる仕組みだ。ケージ自体は1万円ほど、リモコン付きハンドルは6,000円ほどですでに販売されている。
左側のハンドルがリモコン式のタイプになっている
録画ボタンの部分
コールドシューもあり、マイクやライトなども取り付け可能。買いやすい価格なので、本格的にスマホで動画撮影をしたいならチェックしてみてはいかがだろうか。
ブースには小型のライトやミラーレスカメラ用のケージもあった
○機種を問わず使えるレトロストロボ
ケンコープロフェショナルイメージング(KPI)は、ライティング用品のGODOX製品を大々的に展示しており、注目を集めていた。GODOXは、どちらかというとプロ向けのストロボに強いブランドだが、少し前から「LUX」シリーズというレトロ風の小型ストロボを展開している。
本格的な照明用品を揃えたGODOXのコーナー
その最新モデルで3月に発売される「LUX CADET」が展示されていた。価格は17,800円。花びらのような収納式のリフレクターが特徴のクリップオンストロボ。マニュアルモードのほか、オートモードも搭載している。
まるで花びらのようなリフレクターが特徴的
フラッシュバルブは、プロ用ストロボ風のベアバルブだ
オートモードはストロボで完結しているので、使うカメラの機種は問わない。ホットシューがあればどのカメラでも基本的には使える点もメリットになっている。
背面にオートとマニュアルの切り換えや発光量の調節ダイヤルがある
リフレクターを収納したところ
ガイドナンバーは10。電源はUSB Type-Cによる充電式。重さは170gほどと持ち運びもしやすそうだ。
○カードケースとリーダーが一体に
セキドは、PGYTECHのカメラアクセサリーを広く展示。その中で手に取る人が多かったアイテムが「高速カードリーダー内蔵ケース」だ。価格は6,000円程度で、すでに販売中となる。
PGYTECHのブース。カメラバッグやストラップなども多く取りそろえている
USB Type-C接続のカードリーダーとカードケースを一体にしたもので、カードとリーダーを一緒に持ち運べる。カードリーダーを忘れるといったことが防げるとのこと。CFexpress対応版はUSB 3.2 Gen2に、SDカード/microSDカード対応版はUSB 3.1接続となっている。
滑りにくいパターンのラバー製外装
各種のメモリーカードのケースを兼ねる
CFexpress Type A/Bにも対応
外装はラバー製で耐衝撃性もあるほか、収納状態では水滴やホコリから守れるIP54に対応している。カラーはブラックとモスグリーンをラインナップしている。
カードスロットおよびUSB Type-Cの短いケーブルを内蔵している
こちらはブラックのバージョン
武石修 たけいしおさむ 1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。 この著者の記事一覧はこちら
ここでは、そうした中華ブランドの面白そうなアイテムをいくつか取り上げたい。
中国を中心としたメーカーの“中華カメラアクセサリー”は、アイデアが光る個性的な製品が多いうえ、ふだんは実物が見られないネット通販専売のものが多いこともあり、来場者の注目を集めていた
撮影アクセサリーで知られるYONGNUOのブースには、マイクロフォーサーズ規格のライブカメラ「YN433」がお目見えしていた。すでに発売済みで、価格は98,000円。
日本語の看板も用意してアピール
中国では、ライブコマースなどライブストリーミングが活況とのことだが、これもそうした需要に向けたもの。カタログにもライブコマースでの使用例を掲載しているほどだ。
UVCにも対応し、USBでパソコンと接続するとライブカメラになる。室内向けを謳っており、一般的なカメラとは異なり背面モニター、ファインダー、グリップ、Wi-Fi機能などは搭載しない割り切った仕様となっている。
マウント部を除く本体の厚みは25mmほどと薄型
HDMI端子はフルサイズのものを採用していた
バッテリーはキヤノンのLP-E6が使えるが、どちらかというとAC電源で使うのが基本のようだ。カメラの電源コネクターも、ネジ止め式で外れないようにするなど、固定カメラとしての独自の設計が見られた。
YONGNUOでは、手持ちのLEDライトも展示していた。「スティックライト」と銘打っており、ライトを動かしつつ被写体を照らして動画を撮るといったことができそうだ。
最大光量にすると実際はかなり明るい
しっかりしたグリップを装備している
フルカラーLEDを搭載しており、さまざまな色が出せる。コントロール部はタッチセンサーになっており、瞬時に色や明るさを変えられる。コントローラーは外すと無線リモコンにもなる。
バッテリーはNP-Fタイプだ
コントロール部を外したところ。3本のバーの部分がタッチセンサーになっている
○Leofotoから電動ブロアーが登場
写真愛好家向けの三脚でシェアを伸ばしているLeofotoのブースでは、三脚や雲台に加えて「エレクトリックブロアー」という毛色の異なる製品がひっそりと参考展示されていた。3月〜4月に1万円以下での発売を予定しているという。
日本でもヒットしたLeofoto三脚を目当てに、ブースには多くの人が詰めかけていた
ブロアーは雲台コーナーに混じっており、よく見ないと発見できない(笑)
USB Type-Cによる充電式なので、使い勝手も良さそうだ。ケースも金属製というこだわりで、撮影機材メーカーらしスペックになっている。
筐体はしっかりした作り。側面の吸気口にはフィルターが備わっている
内蔵バッテリーは11.1Vと高電圧。これもパワーに寄与しているのかもしれない
試してみると、ハンディサイズながらそれなりの風量が出てきた。カメラのクリーニングのほか、夏にはハンディファンとしても活躍しそうな1台だった。
LEDでバッテリー残量が分かる
ハケも装着可能
○スマホ用ケージも進化中
YONGNUOと同様に、低価格の撮影アクセサリーで人気のNEEWERもブースを出展しており、LEDライトやストロボなどをチェックする来場者の姿が見られた。
ECサイトが中心のブランドなので、実際に手に取れる機会は少ない
このブースで目を惹いたのは、スマホ用のケージ「PA009」。最近はスマホもかなり高画質で動画撮影ができるようになっており、こうしたアイテムも充実しつつある。
スマホに対してケージが大きめなので、クリップ式のフィルターなども装着できる
金属製の汎用タイプで、ハンドル「PA005E」なども取り付けられる。ハンドルはBluetoothのリモコンになっているタイプが装着されており、録画のコントロールができる仕組みだ。ケージ自体は1万円ほど、リモコン付きハンドルは6,000円ほどですでに販売されている。
左側のハンドルがリモコン式のタイプになっている
録画ボタンの部分
コールドシューもあり、マイクやライトなども取り付け可能。買いやすい価格なので、本格的にスマホで動画撮影をしたいならチェックしてみてはいかがだろうか。
ブースには小型のライトやミラーレスカメラ用のケージもあった
○機種を問わず使えるレトロストロボ
ケンコープロフェショナルイメージング(KPI)は、ライティング用品のGODOX製品を大々的に展示しており、注目を集めていた。GODOXは、どちらかというとプロ向けのストロボに強いブランドだが、少し前から「LUX」シリーズというレトロ風の小型ストロボを展開している。
本格的な照明用品を揃えたGODOXのコーナー
その最新モデルで3月に発売される「LUX CADET」が展示されていた。価格は17,800円。花びらのような収納式のリフレクターが特徴のクリップオンストロボ。マニュアルモードのほか、オートモードも搭載している。
まるで花びらのようなリフレクターが特徴的
フラッシュバルブは、プロ用ストロボ風のベアバルブだ
オートモードはストロボで完結しているので、使うカメラの機種は問わない。ホットシューがあればどのカメラでも基本的には使える点もメリットになっている。
背面にオートとマニュアルの切り換えや発光量の調節ダイヤルがある
リフレクターを収納したところ
ガイドナンバーは10。電源はUSB Type-Cによる充電式。重さは170gほどと持ち運びもしやすそうだ。
○カードケースとリーダーが一体に
セキドは、PGYTECHのカメラアクセサリーを広く展示。その中で手に取る人が多かったアイテムが「高速カードリーダー内蔵ケース」だ。価格は6,000円程度で、すでに販売中となる。
PGYTECHのブース。カメラバッグやストラップなども多く取りそろえている
USB Type-C接続のカードリーダーとカードケースを一体にしたもので、カードとリーダーを一緒に持ち運べる。カードリーダーを忘れるといったことが防げるとのこと。CFexpress対応版はUSB 3.2 Gen2に、SDカード/microSDカード対応版はUSB 3.1接続となっている。
滑りにくいパターンのラバー製外装
各種のメモリーカードのケースを兼ねる
CFexpress Type A/Bにも対応
外装はラバー製で耐衝撃性もあるほか、収納状態では水滴やホコリから守れるIP54に対応している。カラーはブラックとモスグリーンをラインナップしている。
カードスロットおよびUSB Type-Cの短いケーブルを内蔵している
こちらはブラックのバージョン
武石修 たけいしおさむ 1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。 この著者の記事一覧はこちら