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女子プロレス団体「ワールド女子プロレス・ディアナ」は1月24日、試合中に所属選手の性的な部分を強調する画像を撮影し、ネット上に繰り返しアップしていた投稿者を相手取り、損害賠償を求める裁判を起こしたことを明らかにした。

原告には、ディアナ(井上京子代表)と選手が名を連ねる。提訴は1月23日付。

●女性選手ら「本当に最低だと思う」

未成年の女子中高生も所属するディアナでは、カメラで性的な部位を集中的に狙うような一部の観客の行為や、倒れ込んだ選手が脚を開いた格好や尻にフォーカスした画像の投稿が問題となっていた。

また、そうした画像に卑猥なコメントや誹謗中傷が集まることで、対応に苦慮していた。女子プロレス業界において、過去にも同様の行為は見受けられたが、SNSによる可視化が進むことに伴い、選手らがより苦痛に感じるようになったという。

ディアナは昨年6月、法的措置の考えを表明し、執拗な投稿を続ける匿名のSNSアカウントについて発信者情報開示の手続きを進めていた。今回の提訴に先立ち、東京地裁が開示命令を下していたことも同11月に公表された。

選手らはディアナを通じて、弁護士ドットコムニュースに「選手が明らかに撮ってほしくないとわかっていて、わざと撮りSNSに投稿する行為は、本当に最低だと思います」などのコメントを寄せていた。

ディアナは、法的措置と並行して撮影や投稿のガイドラインを作り、観客に順守の協力を呼びかけている。