©︎Borussia Dortmund

 先日のジェイドン・サンチョに続いてボルシア・ドルトムントは、プレミアリーグから今冬2人目となる戦力補強を発表した。チェルシーFCからイアン・マートセンを獲得。ひとまずこの夏までの半年間のレンタルで、事前にチェルシーとの契約は2026年まで更新。買い取りオプションは付随していないがキッカーの情報によると、その更新した契約に例外条項が含まれているようで、ドルトムント側にはそちらへの期待感もあるようだ。なお「規定によりまだ移籍は処理段階にある」とのこと。

 水曜日にメディカルチェックを受けた左サイドバックについて、ケールSDは「現在の人事状況を踏まえて今冬には、このポジションでの補強に動くことにした」と説明。ユリアン・リエルソンの負傷離脱に加えて、マリウス・ヴォルフがそもそも調子が上がらず右SBでの需要が発生しており、加えてアフリカ杯にラミー・ベンセバイニが参戦ということも影響したといえるだろう。ちなみにマートセンは年末のクリスタルパレス戦では右ウィングでもプレーしており「イアンはスピードある、左足を得意とする、複数でプレー可能な選手だ」とケールSD。

テルジッチ監督「チェルシー入団前からチェックしていた」

 またエディン・テルジッチ監督は「テクニック面で非常に熟達しており、テンポの高さと素晴らしい左足をもった選手。チェルシー加入前からチェックしていたんだ。年末でプレーしているし、サンチョよりも先をいっているとはいえるだろう。即戦力としての期待感もある。ここのところは左SB中心で、ウィングでの攻撃活性化に大いに期待しているが、中盤でも起用されているよ。」と評価。

 フェイエノールトやPSVにて育成され、16歳の時にブルーズの門を叩き3度のレンタルを繰り返してきたオランダU21代表は、今回の入団に際して「熱心に声がけしてくれたし、長い間ドルトムントとそのファンたちを意識していた。2022年秋にマンチェスターで行われたCLの試合も直接目にしており、今回のレンタル契約が決まったことをとてもうれしく思っているよ。チームの成功のために全力を尽くすことを誓うし、名物である黄色い壁がいまから楽しみさ」と意気込みを見せている。