遠藤。(C)Getty Images

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 リバプールの遠藤航は、シーズン序盤こそプレミアリーグのペースに苦戦したものの、アレクシス・マカリステルの故障をきっかけにスタメンに定着すると、好パフォーマンスを継続。いまやすっかり不可欠な存在となった。

 その重要性はスタッツにも表われている。世界的データ会社の『Opta』は1月3日、「遠藤航はどのようにしてリバプールで最も重要な選手の一人になったのか」とタイトルを付けた記事を掲載。「夏にリバプールとエンドウと契約したときは眉をひそめたが、日本代表キャプテンはその信念を正当化し始めており、アジアカップに向かう今では、大きな損失となるだろう」と綴っている。

「8月にリバプールが遠藤と契約したとき、少なからず眉をひそめた。多くの人は彼のことを聞いたことがなく、エンドウの才能を知っている人たちは彼のことを高く評価していたが、リバプールの有名な赤いシャツにふさわしいと見なしたことには依然として多くの驚きがあった」

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 記事は、加入からここまでの前半戦を振り返りつつ、「エンドウがいる試合といない試合の違いは明らかに見える」として、それを裏付ける驚きのデータを紹介している。

「今シーズンのプレミアリーグを見てみると、リバプールは遠藤が先発出場した8試合で6勝(勝率75%)しているが、先発出場していない試合は12試合中7勝(58.3%)だけだ。また、その8試合ではわずか5失点(1試合あたり0.6失点)だったのに対し、彼が先発出場しなかった12試合では13失点(1試合あたり1.1失点)だった」

『Opta』は「もちろん、これにはフルアムに4−3で勝利した試合のように、彼が途中出場で変化をもたらした試合は考慮されていない」とし、こう続けている。

「エンドウが出場したプレミアの試合では、リバプールは15試合中11試合(73.3%)で勝利し、34ゴール(1試合あたり2.3得点)を記録し、1試合平均2.4ポイントを獲得している。遠藤が1分間もプレーしなかった5試合のうち、リバプールはわずか2勝(40%)、得点は9ゴール(1試合あたり1.8得点)のみで、1試合平均1.8ポイントだ」

 数字からも、もはや不可欠な存在であるのは明らかだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部