7月クールの中でも、ダントツで話題を集めている日曜劇場『VIVANT(ヴィヴァン)』。主演の堺雅人さんをはじめとする豪華キャストはもちろん、先の読めない展開も“考察班”を引きつける理由のようです。ここでは、ドラマ好きライターが1話〜5話の見どころを振り返ります。

初回からの答え合わせも楽しい!考察ポイント満載の「VIVANT」※ネタバレ注意

ストーリーは、堺さん演じる商社マンの乃木憂助が、テロ組織「テント」の正体を追う…というもの。序盤では気弱で頼りない印象だった乃木が、じつは国内外で諜報活動を行う特殊部隊「別班」のエリート工作員だったことが第4話で判明します。

先週放送の第5話では、これまでの伏線が次々に回収される驚きの展開に。

謎に包まれていた乃木の経歴とともに、第1話のラスト以来、出番のなかった役所広司さん演じる男が、「テント」のリーダーだと明かされました。

●第1話からの伏線の答え合わせ

とりわけ観る人が盛り上がったのは、第1話からの答え合わせをするくだりではないでしょうか。第1話、乃木は勤務先で誤送金された9千万ドルを取り戻すため、中央アジアのバルカ共和国へ向かいます。送金先の社長・アリとの交渉中、慌てたそぶりで書類を落としたのは、じつはアリのスマホからデータを抜き取るため。マジシャンから教わったという技術でアリのスマホを巧みにすり替える様子も描かれました。

さらに、バルカで公安から仕掛けられていた盗聴器にも、しっかりと気づいていた乃木。自爆テロに巻き込まれた際も、隠し持っていた拳銃で発砲していました。

これらを踏まえて過去回を見返すと、爆発シーンで映っているのは乃木の表情だけで、拳銃を持った手元は入らないように撮られていることが分かります。その前に乗っていたパトカーの中でも、足元にこっそり拳銃を仕込んだり、地元警察と交渉し、銃を譲ってもらうシーンがありました。

そうした第1話の伏線以外にも、気になるポイントは満載。「別班」について聞かれたときの乃木がどんな反応をしていたか、ハラハラの逃亡劇や勤務先のサーバールームに忍び込むシーンはどこまでがうっかり者のフリだったのか…。いくつもの謎が明らかになった今、あらためて堺さんの演技と照らし合わせてみるのも楽しそうです。

●第6話以降の注目ポイントは?

明日放送の第6話では、テントのリーダーが幼い頃に生き別れた父親と知った乃木と、乃木の正体を追う公安の野崎が、どう動くかが見どころ。役柄は不明ですが、声優の花江夏樹さんが同作に出演することも発表されています。

ドラマもいよいよ中盤に差しかかりましたが、バルカの少女・ジャミーンの手術の行方、テントの目的、二宮和也さん演じる男性の正体など、残された謎はたくさん。

ドラマのキャッチフレーズに「敵か味方か、味方か敵か」とあるように、別班側の人間がじつはテントだったり、公安の人物が別班とつながっていたり…など、まだまだ驚きの展開がありそう。二階堂ふみさん演じる医師の薫や、富栄ドラムさん演じる野崎の右腕・ドラムにも、隠された裏の顔があるかもしれません。過去回を振り返りつつ、後半戦にも注目していきたいですね。