年齢を重ねると髪をショートにする人が増えますが、ショートにするべきタイミングはある? 「髪型は年齢で選ぶものではないですが、ショートが大人の女性にメリットが多いことも事実です」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さん。今回はアラフィフの読者をモデルに、年齢と髪型について教えてもらいました。

髪型って、年齢で選ぶもの?

さとゆみ:今回のテーマは、「大人女性がショートにしたほうがいいタイミング」。これ、気になるところですね。

八木ちゃん:これ、最初にお伝えしたいことが1つあるんです。

さとゆみ:はい、ぜひ!

八木ちゃん:お客様からよく「そろそろショートにしたほうがいいでしょうか?」といったご相談を受けるのですが、この言葉って、「大人になったらショートにしたほうがいい」という思い込みがあるように思うんです。

さとゆみ:たしかに。私もよく「もう私くらいの歳になったら、ロングじゃないほうがいいですよね」とか、言われます。

八木ちゃん:そうなんですよ。私は、そんなふうに思う必要はないと思っていて、いくつになっても好きな髪型をしていいと思っています。

さとゆみ:はい。たしかに。髪型って、年齢で選ぶものではないですよね。

八木ちゃん:そう思います。というのは大前提の上で話を進めさせてください。

●大人の女性にとってショートヘアはメリットが多い

八木ちゃん:ただ、年齢を重ねると、髪質が変化するのは間違いないので、そのときどきの髪質に合ったヘアスタイルが扱いやすいという側面はあると思います。とくに、大人女性にとって、ショートヘアはメリットが多いんですよね。

さとゆみ:たしかに。頻繁にカラーリングしてもごわつきが気になりにくいとか、頭の形をよく見せやすいとか。

八木ちゃん:髪悩みがある人も、ショートにすると気にならなくなるケースが多いです。

さとゆみ:たとえば、どんなところが気になってきたら、ショートヘアにするといいのでしょうか?

●ショートヘアにするといい人の特徴

八木ちゃん:トップにボリュームが出にくくなって、それが気になるときですね。やはり、ロングヘアだと、ある程度の髪の重さがあります。そこに、髪が柔らかくコシがなくなってきたり、量が減ったりするのが加わると、重力に逆らってトップの髪にボリュームを出すのはより難しくなっていきます。

さとゆみ:なるほど。たしかに、ショートヘアは長さによる重みがない分、トップのボリュームが出しやすくなりますよね。

八木ちゃん:そうなんです。重さだけではなく、ショートヘアは、トップにレイヤーという段差を入れるカットをしやすいこともあります。レイヤーを入れると、髪は自由に動きやすくなるので、ボリュームも出しやすくなります。

さとゆみ:よくわかりました。まず、トップのボリュームが気になってきたら、ショートヘアを考えてもよい、というわけですね。

八木ちゃん:これはショートに限らないのですが、切れ毛が増えたり、毛先がすかすかして貧相に見えるようになってきたというときは、今より髪の長さを短くして、毛先に厚みを持たせて切るのもおすすめです。

さとゆみ:たしかに、30代、40代前半の頃に比べると、同じ長さの髪型でも、毛先が薄くて頼りない感じになってきますよね。

八木ちゃん:そういうときは毛先がすかすかしている部分を無くすように、カットしてあげるといいですよ。毛先にたっぷり厚みがあると、若々しい印象になりやすいです。

さとゆみ:髪質の変化に合わせて、それぞれの年齢でいちばん似合う髪を手に入れたいですね。

 

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