映画『クレヨンしんちゃん』の知られざる低迷期。興収V字回復に“感動”と異なる2つの秘策
アンタッチャブルとサンドウィッチマンがMCを務める『証言者バラエティ アンタウォッチマン!』。
8月1日(火)の同番組では、今年で30年を迎えた「しんちゃん映画の歴史」を深掘り。知られざる“低迷期”とそこからの脱出が明かされた。
『クレヨンしんちゃん』は1992年からギャグアニメとして放送がスタート。
2001年に公開された劇場版『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』は“おバカだけど泣ける感動作”として大ヒットし、当時興行収入約15億円、2001年邦画ランキング10位を記録した。
しかしその後、映画の興行収入は12〜13億円を行ったり来たりと低迷、2009年にはついに10億円を切ってしまう新たな問題が発生する。
そうしたなか、これまでの“感動”とは異なるコンセプトの“しんちゃん映画”が誕生したことで、この状況を打開していった。
それが2013年に公開された劇場版『クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』。
『クレヨンしんちゃん』のアニメ制作に15年以上携わっている吉田有希プロデューサーによれば、同映画では感動に頼らない2つの秘策があったという。
1つ目はギャグアニメに原点回帰したこと。吉田プロデューサーは「“泣き”みたいなのを気にしすぎていたので、1回、過去の名作たちの亡霊を振り払おうと。リセットだ!と思って、原点回帰をスゴく意識した作品だった」と振り返る。
さらに、もう1つの秘策も功を奏して興行収入は一気にV字回復。毎年増え続けて2015年には20億円の大台にも到達した。
はたして、“しんちゃん映画”を救ったもう1つの秘策とは?