採用して正解だった建材4つ。5年暮らして「浴室は引き戸でよかった〜」
できるだけラクらくして、家をきれいに維持したい。それなら家づくりの際に、掃除やメンテナンスがしやすくて、汚れが目立たない建材設備を選びましょう。5年前に大手ハウスメーカーで注文住宅を建てた日刊ライターが、「採用して正解」と思った4つのものを紹介!
1.目地なし暗めの色の「クッションフロア」
筆者は夫と小学生の子ども2人の4人家族。5年前にハウスメーカーで、注文住宅を建てました。
家づくりでは、掃除がラクで汚れが目立たないことを基準にして建材設備を選びました。結果、5年暮らしてみて、選んでよかったと実感している建材がいくつかあります。
まず紹介したいのが、水回りで採用した塩化ビニール製のクッションフロアです。
トイレと洗面所は耐水性があり、掃除も簡単なものがいいと、写真のクッションフロアを採用しています。汚れが目立たないよう、目地なしで色は暗めのカラーのものに。
中性洗剤で簡単にふくだけで汚れを落とせるので、掃除がとてもラクです。
以前住んでいた家は、目地がある白いクッションフロアでした。白だと汚れに気づきやすいというメリットもあります。しかし、落ちている髪の毛が常に目立つのが、筆者は少しストレスでした。また、目地に汚れが入り込むので、掃除の手間も感じていました。
あえて白い色などにすることで、汚れが目で見えて分かったほうがいいという方も多いかもしれません。しかし、できるだけラクにきれいをキープしたいと考える筆者には、落ち着いた暗めのカラーが合っていました。
実際、こまめに掃除をしなくても、汚れは気になりません。クッションフロアはデザインも豊富で、好みに合わせて幅広く選択できるのも魅力だと思います。
2.表面強度、撥水コートをプラスした「汚れに強い壁紙」
水回りはどうしても汚れが目立ちやすい場所です。
洗面台横の壁紙も汚れがつきやすく劣化が心配でした。打ち合わせ時に相談すると、壁紙に表面強度、撥水コート、ストレッチ性がプラスしてあるものを提案されました(写真)。汚れや傷、ひび割れなどに強いとのこと。提案に従って、洗面所の壁紙に採用しました。
標準仕様の壁紙ではなかったので、この洗面所の部分だけで、追加費用が8000円かかりました。しかし、その価値はあったと思っています。
5年住むと、リビングやダイニングなどの壁紙は、破れや汚れが複数あります。しかし洗面所の壁紙は、傷や汚れがほとんど目立ちません。
傷や汚れが気になる場所には、耐久性のある壁紙は便利だなと感じています。
3.浴室はホコリをふき取るだけでいい「引き戸」を選択
浴室設備を決めるときに、ハウスメーカーの担当者から「ドアは、折れ戸、開き戸、引き戸の3種類のなかから選んでください」と言われました。
どの浴室ドアが汚れがつきにくく掃除がしやすいかをショールームの方に聞くと、引き戸か開き戸がおすすめとのこと。
開き戸は以前住んでいた賃貸物件で使用したことがありました。比較的掃除はしやすかったのですが、浴室に向かってドアをあける必要があるのが難点でした。
子どもたちと入浴していると、先に子どもが出ることが多かったのです。ドアをあけると、洗い場にいる筆者がジャマになり、そのつど移動しなければいけませんでした。ですから、面倒に感じる場面が多々ありました。
そういった経験もあり、新居では引き戸を選択。
レールにホコリがたまるので、まったく掃除の手間がないわけではありません。しかし、掃除といってもササッとホコリをふき取るだけなので、とてもラクです。
引き戸の場合、簡単に取りはずすこともできるので、念入りに掃除をしたいときも短時間で終わります。
また、将来的に介護が必要な場面でも、引き戸の方が扱いやすそうです。子育て中だけでなく、老後まで長くメリットを感じられるのではないかと思っています。
4.外壁は太陽の力で汚れを分解してくれるものに
家を建てたハウスメーカーでは、光触媒がコーティングされているサイディングの外壁が標準仕様でした。いわゆるセルフクリーニングしてくれる外壁(太陽の力で外壁の汚れを分解し、雨水で汚れを洗い流すというもの)です。
ということで、建材自体を筆者が選んだというわけではありません。ただ、さらに汚れが目立たない暗めのネイビーの外壁を選んだので、5年住んでいても汚れは気になりません。
外壁の汚れといえば、雨だれ(家の外壁にできる細長いシミのような黒ずみ。空気中や外壁の汚れが、雨水の流れた跡に付着する)です。しかし、わが家の場合、雨だれが発生しやすい窓の近くも、きれいな状態を維持しています。
当時はあまり気にしていませんでしたが、外壁掃除はそう簡単にできる作業ではありません。結果的にセルフクリーニング外壁で、よかったなと感じています。
筆者は、汚れが目立たない、掃除の手間やメンテナンスの負担を減らすことのできる建材設備を選びました。そのことできれいな状態をラクに維持でき、修繕によるムダな出費も抑えられます。