新天地での活躍を期してトレーニングに励むディサロ。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第30回は、今夏に湘南ベルマーレに加入したFWディサロ燦シルヴァーノだ。

 前編では、湘南に新天地を求めた経緯、左右両足や頭とどこからでも得点できる理由、バイタルエリアで意識していることを訊いた。後編となる本稿では、ゴールへのアプローチ、過去の印象的な得点、今後の目標や湘南のファン・サポーターへの想いを訊いた。

 清水エスパルスに在籍していた今季のJ2第3節のV・ファーレン長崎戦の後半アディショナルタイムに、胸トラップから逆足の右足で決めたダイレクトボレー弾は、2・3月度のJ2月間ベストゴールに選ばれた。

 数々の印象的なゴールを決めてきたディサロだが、自身のベストゴールを選んだことはないという。

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 自分のベストゴールは、あまり考えたことはないです。最近は長崎戦の得点をJ2月間ベストゴールに選んでいただいたので、「それなのかな」とは思いますけど。自分で振り返ることは、ほとんどないです。ゴールはゴールなので、変わらないと思います。決められれば、何でもいいです。
 
 全ての得点シーンを覚えていますね。「あの試合の、あのゴールについて教えて」と言われれば、全部を解説できます。いかに逆算が必要か、どんな駆け引きがあったのか、いくらでも説明できますね。

 たまたまのゴールはないです。全部、得点が決まるからには、狙いがあります。その過程で、偶然ボールが転がってくる、というのはあります。ただ、転がってきそうだと予想する時点で、もう狙っているので、まぐれではないです。

 逆足で放ったシュートが、狙いよりも良い位置に決まるケースでも、ミートに強く集中するのは、たまたまではありません。

シュートの弾道に偶然の要素もありますけど、ミートさせようとした集中力や、枠に飛ばそうという思いが乗っかっているので。狙いはもちろん、ありますね。
 全てのゴールについて解説できると断言するディサロ。今回は2つのゴラッソを解説してもらった。

 1つ目は、モンテディオ山形に在籍していた2022年のJ2最終節、3−0で勝利し逆転でのJ1昇格プレーオフ進出を決めた徳島ヴォルティス戦で、自慢の左足で豪快に叩き込んだ、地を這うような低弾道のミドル弾。

 2つ目は、前述した23年2・3月度のJ2月間ベストゴールに選出された長崎戦でのダイレクトボレー弾だ。

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 徳島は後ろからつないでくるチームで、山形のスタイルとして前からボールを取りに行くというか、基本は自分たちがボールを握りたいけど、奪われた瞬間のゲーゲンプレスは、いつもやっていました。湘南のダイレクトプレスと同じような形だと思います。

 相手のキーパーが持ったところにプレッシャーをかけて、相手のパスがずれて、カットした藤田(息吹)君がワンタッチで出してきて。その前に一回後ろを確認して、ボールの移動中に、もう一回チラッと確認した時に、十分ターンできる距離があると思い、ターンしました。
 
 思ったよりも相手ディフェンダーが食いついてこなかったので、ひとつ持ち出して。その時に、相手が滑ってくるのも見えたので、そのスライディングに当たらない高さで、かつキーパーの手が届かない、なるべく低いシュートを狙って右下に上手く蹴れたというゴールでした。

 長崎戦のゴールは、半分運もあると思っています。相手がヘディングでクリアしたボールを山原怜音が、たぶん僕のことを狙っていなかったはずですけど、ワンタッチで放り込んできました。