中京記念に出走予定のベジャール(撮影:下野雄規)

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 田中博康調教師が中京記念(3歳上・GIII・芝1600m)のベジャール(牡4)で2週連続重賞制覇を狙う。

 田中調教師は開業6年目の37歳。昨年は自己最多の35勝を挙げて、全国リーディング16位に躍進した。今年も勢いは継続中で、根岸SのレモンポップでJRA重賞初制覇。さらにフェブラリーSも制し、GIトレーナーの仲間入りを果たした。先週は函館記念をローシャムパークで勝ち、早くも今年の重賞3勝目。これは関東に限定すると手塚貴久調教師、堀宣行厩舎と並んでトップタイの数字となる。

 中京記念にはベジャールで挑む。準オープンはダートでの勝ち上がりとなったが、3歳時に毎日杯の2着があるように、もともと重賞でも実績がある馬。追ってからジリッぽい面があるものの、それだけに雨で時計のかかる馬場になれば要注意といえる。鞍上はデビュー5年目で成長著しい菅原明良騎手。東のフレッシュなタッグが、夏の中京で波乱を呼んでくれそうだ。