重賞初挑戦で初制覇を目指すアナゴサン(今年4月撮影、ユーザー提供:もふさん)

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 ミッキーアイル産駒のアナゴサン(牡5、栗東・牧田和弥厩舎)が、中京記念(3歳上・GIII・芝1600m)でJRA重賞初挑戦初制覇を狙う。

 使って使って力を付けてきた馬だ。デビューから3戦連続で2桁着順に終わり、勝ち上がりは5戦目だった。さらに2勝目には7戦、3勝目には6戦を要したが、着実にステップアップ。3走前の立雲峡Sを制し、遂にオープン昇級を果たした。その後は谷川岳Sが3着、米子Sが5着。勝利には手が届いていないが、先行して大崩れなく走れている。さすがに重賞となるとワンパンチ欲しい印象だが、得意の道悪になればノーチャンスではない。

 ミッキーアイル産駒はJRA重賞を10勝しているが、メイケイエールが6勝、ナムラクレアが3勝、ララクリスティーヌが1勝で、全て牝馬。牡馬はデュアリストが交流重賞の兵庫ジュニアグランプリを制しているものの、JRAでは延べ5戦でウィリアムバローズのマーチSの2着が最高着順となっている。アナゴサンが勝てば、ミッキーアイル産駒の牡馬としてはJRA重賞初勝利。父の価値を高めるタイトル奪取を期待したい。