昨年のNHKマイルCを制したダノンスコーピオン(ユーザー提供:mamioさん)

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 昨年のNHKマイルC覇者のダノンスコーピオン(牡4、栗東・安田隆行厩舎)が、中京記念(3歳上・GIII・芝1600m)で重賞3勝目を狙う。

 ダノンスコーピオンは2歳時からマイル路線で活躍してきた。朝日杯FSはドウデュースの3着。3歳となってアーリントンCで重賞初制覇を果たすと、続くNHKマイルCも制し、3歳マイル王の座に就いた。一転、古馬との戦いとなった秋以降は、始動戦の富士Sこそ3着にまとめたものの、マイルCS(11着)以降は厳しいレースを強いられている。国内のレースに限れば、目下3戦連続で2桁着順。それだけにGIIIで相手が与しやすくなった今回は、何としても結果が欲しい。

 84年のグレード制導入以降、中京記念に参戦したGI馬は延べ19頭。そのうち勝利したのは95年チョウカイキャロル、99年エリモエクセル、14年サダムパテックの3頭だけだから、意外にも苦戦傾向となっている。ダノンスコーピオンはGI馬の威厳を示して復活となるか、大いに注目したい。