函館記念を制したローシャムパーク(撮影:山中博喜)

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【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ
・7/16 函館記念(GIII・函館・芝2000m)

 中団を追走したローシャムパークが直線で大外から楽々と突き抜けました。

 函館記念は荒れるレースとして知られ、1番人気馬がなかなか馬券に絡めないレースなのですが、ローシャムパークは2馬身差で完勝と、器の違いを見せつけました。

 年度代表馬エアグルーヴのファミリーに属しており、母レネットグルーヴは二冠馬ドゥラメンテと同血(父が同じで母同士が全姉妹)という超良血。4分の3同血(父が同じで母同士が親仔)にルーラーシップがいます。

「ハービンジャー×キングカメハメハ」の組み合わせは、ブラストワンピース(有馬記念)、モズカッチャン(エリザベス女王杯)と同じ。

 底力と成長力にあふれる配合構成なので、この先、小回りコースや内回りコースのビッグレースで大仕事が期待できます。

◆今週の血統注目馬は?
・7/23 白河特別(2勝クラス・福島・芝1800m)

 福島芝1800mに強い種牡馬はドゥラメンテ。2013年以降、当コースで産駒が20走以上した58頭の種牡馬のなかで連対率27.5%は第2位。当レースに産駒が登録している種牡馬のなかではナンバーワンです。

 グランドラインは当コースで過去[1-1-0-0]。7着と敗れた前走の館山特別は不良馬場が敗因なので、4ヵ月ぶりの実戦となる今回、体調面の問題さえなければ巻き返し可能でしょう。