島崎和歌子が、6月30日放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で、1991年開始の『オールスター感謝祭』(同局系)の司会に起用された理由を関係者から明かされた。

 初代プロデューサーによると、英国のクイズ番組のフォーマットを購入して、当初は司会として、島田紳助とタモリを考えていたという。

 だが、金曜の夜放送予定のため『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)とかぶることになり、タモリの起用を断念。

 代わってあがった名前は、草野仁だった。こうして、紳助と草野の司会で前身番組『クイズ!当たって25%』を放送すると、視聴率13.6%の好成績を記録。これを機に、社内から「春と秋の特番でやったほうがいい」との声が出た。

 だが、特番では放送枠が金曜から土曜に変更となり、スポンサーとの兼ね合いなどの事情から、草野が外れることになった。

 放送まで残り3カ月というところで、当時バラドルとして大人気だった井森美幸や森口博子の案も出たが、「一生懸命、ひたむきにやってくれる人がいい」ということで、プロデューサーは当時18歳の島崎に思い至った。

 その理由として、紳助司会の深夜番組『青春!島田学校』(TBS系)で、島崎が真面目にロケに励み、またその人なつこさもあって、裏方的な資質もあることを、プロデューサーは感じていたという。

 プロデューサーが島崎の起用を伝えようとした瞬間、紳助の口からも偶然「和歌子なんか、おもしろい」と、島崎の名前が飛び出した。こうして、島崎の司会への抜擢が決定したという。

 自身が起用された理由を聞いた島崎は「一生懸命やるのは、どの仕事も一緒なんだけど、真面目にやっていてよかった」としみじみ話していた。

 また、島崎は初回について「本番の前に紳助さんが『この子は新人なのでみなさん、よろしくお願いします』と、私のために頭を下げている姿を見た」と回想。

 ビートたけし、和田アキ子らも出演した初回を終えて、紳助は打ち上げで号泣したという。それを見て島崎は、さらに「ちゃんとしなきゃ」と、気を引き締めたことを明かした。

 司会を務めて32年、「プレッシャーは、いまのほうがイヤだ。春と秋がイヤ。怖さを知っちゃってるから」と笑っていた。

 島崎が起用された背景にSNSではさまざまな意見が書き込まれた。

島崎和歌子さん大抜擢の理由 カメラの回ってないところでも 嫌なこと大変なことでも一生懸命やる! 見ている人は見ている!誠実さ》

《抜擢した紳助さんとプロデューサーの先見の名》

《まじめに一生懸命やる姿をちゃんと見てくれてる人がいる、の典型。当時のプロデューサーと紳助さんは見る目ありますね》

「『金スマ』では、『オールスター感謝祭』の舞台裏に密着していました。

 島崎さんはリハーサルでスタッフのミスがあっても、笑いに変えて場を和ませ、ゲストがスタジオ入りすると全員にあいさつ回りに行くそう。

 生放送なので、CM中もカンペの修正や資料の準備などに、余念がない様子でした。

 現在、一緒に司会を務める今田耕司さんは、島崎さんについて『感謝祭の“顔”として、いていただきたい』と話していました」(芸能ライター)

 変わらぬ一生懸命さで、島崎は司会を務め続けている。