韓国代表(写真:新華社/アフロ)

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サッカー韓国代表が2023年6月20日、韓国・大田ワールドカップ競技場でエルサルバドルと国際親善試合を行い1−1で引き分けた。前半を0−0で折り返した韓国は後半4分にFWファン・ウィジョ(30)のゴールで先制。その後も積極的にゴールを狙うも追加点を挙げることができず、後半42分に同点ゴールを許し引き分けに終わった。

「すごい、サムライブルー!両試合で合計10ゴールの猛爆」

韓国は16日に釜山でペルーと国際親善試合を行い0−1で敗れた。23年2月に韓国代表監督に就任したユルゲン・クリンスマン監督(58)にとってこの日が就任初勝利のチャンスだったが痛恨のドロー。監督就任以来、4試合を行い2敗2分けとなった。

今回韓国と対戦したエルサルバドルとペルーは同時期に日本とも対戦しており、日本は16日に豊田スタジアムで行われたエルサルバドルとの国際親善試合で6−0と大勝し、ペルーとは20日にパナソニックスタジアム吹田で対戦し4−1で快勝した。

韓国が対戦した2チームに2連勝を飾った森保ジャパン。1敗1分けの勝利なしに終わった新生韓国とは対照的な結果だった。

韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、韓国対エルサルバドル戦と日本対ペルー戦の試合結果を速報し、「すごい、サムライブルー!両試合で合計10ゴールの猛爆」などの見出しで日本代表を大絶賛する一方で、韓国代表を辛辣に評した。

監督「決定力不足」指摘

同メディアは「クリンスマン号、いつになったら初勝利...日本6−0→韓国1−1、情けない決定力」とのタイトルで記事を展開。エルサルバドルは国際サッカー連盟(FIFA)ランキング75位で、27位の韓国より48段階も下で日本に0−6で大敗した相手だと強調。そしてクリンスマン監督に言い訳は必要なかったとした。

地元メディア「スターニュース」(WEB版)は「現時点における韓国と日本のサッカーを比較できる試合結果だった」と報じ、スポーツメディア「スポーツソウル」(WEB版)は、試合後のクリンスマン監督の言葉を紹介しながら今回の2試合を振り返った。

スポーツソウルによると、クリンスマン監督はストライカーの決定力不足を挙げ、「もっと練習をしなければならない。グラウンドで得点できるという信念を与えることが必要なようだ。前方で走るのがソン・フンミンしかいないので、その他のストライカーに自信をつけさせなければならない」と語ったという。

地元主要メディア「朝鮮日報」(WEB版)によると、韓国代表は9月に欧州遠征を予定しており、Aマッチ2連戦を行う。初戦はウェールズと対戦し、2戦目は未定だという。欧州遠征でクリンスマン監督は初勝利を目指す。