0おすすめ242_妊娠・出産_Ponko

写真拡大

妊娠すると、市町村や交通機関にて「お腹に赤ちゃんがいます」のマタニティマークが配布されますが、実際妊娠時にマタニティマークを身につけたママはどのくらいいるでしょうか。マタニティマークを身につけたことで、電車で席を譲ってもらったり、喫煙を配慮してもらったりして助かった人もいるでしょう。その一方でマタニティマークを身につけることに躊躇するママもいるようです。

『マタニティマークは必要ですか。妬んだり幸せそうに見えたりで、逆に病んでいる人には辛いし逆恨みや嫉妬されそうな気がします。それで危険な目にあったりだとか。みなさんはどう思いますか? 必要な理由を教えてください。私個人的にはバッグの中に忍ばせておくのはいいと思います』


こちらはママスタコミュニティに寄せられたあるママの質問です。投稿者さんは、マタニティマークをつけることで怖い目に遭うのではないかと心配なようですね。もしかしたら、マタニティマークをつけたことで、一部の心ない人から嫌がらせを受けたといった情報を見聞きしたのかもしれません。ママたちのリアルな声を紹介します。

参考:厚生労働省HP「マタニティマークについて」

マタニティマークはつけなかった・つけられなかった

『私は怖くてつけられなかった』


『マークつけたことない。急に倒れたらとか言うけれど、母子手帳は持ち歩いてるし、何かあったら妊婦かわかるようにはしてるからマークは別に必要ない』


『車につける「子どもが乗ってます」ステッカーでさえ煽られるから危険だと思う』


こちらのママたちはマタニティマークを身につけることに、消極的な意見を寄せてくれました。投稿者さんと同様に「妊婦であることを周囲に示すことで、嫌がらせを受けるのでは?」と感じたようですね。実際に危険な目に遭ったママの声はありませんでしたが、世の中にはさまざまな考えを持つ人がいるため、嫌がらせを受ける可能性もゼロとは言いきれないでしょう。不安に感じる妊婦さんもいる事実を、一市民として重く受け止めておきたいですよね。

「もしもの事態」に備えてマークはつけたほうがいい

『ヘルプマークと同じ感覚だけどな。普通に見えるけど妊娠して体調が悪いときもあると周知してもらうために。自分から「体調悪いので席譲ってください」なんて言えないから。幸せアピールなんかじゃないし、それを見て危険なことしてくる人が頭おかしいだけ』


『妊娠中は何が起きるかわからないよ。わたしも血圧が低下したとき、マークがあってよかったと思った。必要じゃないと思っても、持ち手につけてバッグの中にしまうとか、見えないようにしておけば良いと思う』


一方で「マタニティマークは必要」と訴えるママの声もありました。コメントのなかには「妊娠中に体調が悪くなったときに、マタニティマークが役立った」というママの実体験も。たしかに妊娠中はつわりがひどかったり、体調が変化しやすかったりしますよね。もし倒れてしまったり、意識を失ったりしたときには「妊娠中だ」と周囲の人に伝えられません。そんな緊急時のためにマタニティマークを身につけておくことは決して無駄ではないでしょう。

外見ではわかりにくい妊娠初期こそマタニティマークを

『お腹が大きくなる前なら外見ではわかんないから絶対必要だよ。不測の事態って起きるもの』


『初期はわからないよ。わかれば席譲りたい』


『マークを印籠がわりにしているならあれだけど、急に意識がおかしくなったり、話せなくなることになれば、病院で妊娠を知らせる手立ては必要。とくに初期ならお腹は目立たないし』


さらに「妊娠初期は外見だけではわからないのでつけてほしい」といった声も複数寄せられました。こちらのママたちは妊婦さん側の意見ではなく、一般論として意見を寄せてくれています。明らかにお腹が大きく、妊婦さんだとわかる場合は、マタニティマークがなくても大丈夫ですが、妊娠初期は外見上わかりにくいもの。妊婦さんに配慮したいと考える人のために、マタニティマークをつけておくといった意識も大切ではないでしょうか。それでも心ない人からの悪意が怖いと感じるのであれば、体調が良くない日や配慮してほしい時間帯に限定してマタニティマークを身につけるのも良いでしょう。いずれにせよ、外出時にはマタニティマークをいつでも出せるように持っておくのが良いのではないでしょうか。

文・安藤永遠 編集・みやび イラスト・Ponko