南野拓実(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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9月のアメリカ戦、エクアドル戦で、これまで日本代表に選ばれ続けてきた柴崎岳南野拓実のパフォーマンスが上がっていないことは気がかりでした。

柴崎は2018年ロシアワールドカップのとき、すばらしいプレーを見せてくれました。柴崎が前を向いて縦にスルーパスを供給することで日本代表は攻撃のスイッチが入っていました。今も彼にはそんなプレーが求められているはずですが、よさを出せていません。

また4年前に比べると中盤はさらに激戦になっています。4-3-3で当確なのは遠藤航、守田英正、田中碧でしょうし、4-2-3-1のときは田中の代わりに鎌田大地が入るでしょう。インサイドハーフは原口元気も得意としているので、この競争に割って入らなければなりません。

この中に柴崎が入っていくかどうか、今、ギリギリのところだと思います。ここからワールドカップまでの間に自分のチームで強烈なアピールがほしいところです。

南野拓実は移籍したことで調子を崩しています。移籍して調子を上げた久保建英とは対照的だと言えるでしょう。

本来の南野はもっと強引でダイナミックなプレーを見せる選手です。ところが9月はすっかり自信を失っているように見えました。

ただ、僕は最近の試合で南野の価値を決めるのは違うと思います。これまでの代表で果たしてきた役割、挙げてきたゴールなどを考えると、復調すれば間違いなく中心になれる選手です。

11月1日のメンバー発表までリーグ戦が3試合残っています。南野がそこで調子を取り戻すことを期待しています。

(撮影:岸本勉/PICSPORT)