栃木移住はテレワークにもおすすめ! 移住後の暮らしや子育て環境などを紹介
栃木県は首都圏へのアクセスがよく、移住先として人気があります。首都圏へ通勤する人や、テレワークで仕事ができる人などにおすすめです。今回は、栃木県の魅力を踏まえたうえで、移住に向いている人の特徴や移住先としておすすめの地域などを紹介します。移住先の候補を探している人は、ぜひ参考にしてください。
栃木はどんなところが魅力?
栃木県は、関東北部にある自然豊かな地域です。関東圏で特に温泉の数が多い県として知られています。
東北自動車道や東北新幹線などを利用できるため、都心へもスムーズにアクセスできます。東京の企業に勤めていても通勤が可能です。テレワークが多い場合は、栃木県の自然を身近に感じながら仕事をすることもできます。
行政も栃木県への移住を支援しており、さまざまな制度が整備されています。独自の支援制度を設けている市や町も増えてきました。
栃木移住はどんな人が向いている?
栃木移住はどのような人に向いているのでしょうか。ここでは、栃木移住が向いている人の特徴を詳しく説明します。
首都圏から移住したい人
栃木移住は、首都圏からどこかへ移住したいと考えている人におすすめです。新幹線を利用すれば、栃木県の宇都宮から東京まで約50分で到着します。車を使用する場合も、所要時間は片道約2時間です。在来線、私鉄特急、高速バスなどもあるため、状況に応じてさまざまな交通手段を選択できます。
東京の企業へ通勤できるため、いまの仕事を辞めずに移住を実現できます。テレワークがメインの場合も、必要があれば出社できるため便利です。
のんびり子育てしたい人
栃木県は子育てがしやすい環境が整っているため、子育て世帯にも向いています。豊かな自然の中で、子どもをのびのび育てられるでしょう。
厚生労働省の「保育所等関連状況取りまとめ(令和3年4月1日)」によれば、栃木県の待機児童者数は0人となっています。子育て支援制度も充実しており、家族で利用できる施設もたくさんあります。栃木県は無理なく楽しみながら子どもと過ごせる移住先といえるでしょう。
出典:保育所等関連状況取りまとめ(令和3年4月1日)|厚生労働省
住居費を抑えたい人
栃木県へ移住すれば、住居費も安く抑えられる可能性があります。宇都宮駅周辺の家賃相場は、ワンルームで6.7万円、2LDKで9万円、3LDKで10.1万円となっています。それに対して、首都圏の主要駅の家賃相場は以下のとおりです。
・品川駅周辺:ワンルーム9.8万円、2LDK22.0万円、3LDK26.7万円
・新宿駅周辺:ワンルーム9.9万円、2LDK18.1万円、3LDK28.9万円
・大宮駅周辺:ワンルーム7.3万円、2LDK11.1万円、3LDK12.2万円
・横浜駅周辺:ワンルーム8.0万円、2LDK15.6万円、3LDK17.8万円
(2022年9月時点)
家賃相場を比較すると、栃木県は首都圏よりも家賃が安いとわかります。
出典:全国の家賃相場・賃料相場情報|SUUMO
栃木県でおすすめの移住先・支援制度
栃木県に移住する場合、具体的にどのような移住先の候補地があるのでしょうか。ここでは、おすすめの移住先と、それぞれの地域で展開されている支援制度を紹介します。
宇都宮市
宇都宮市は栃木県の県庁所在地です。栃木県の中央部に位置しており、新幹線なら1時間弱、上野東京ラインなら2時間弱で都心へアクセスできます。ナシやイチゴの栽培が盛んで、「餃子のまち」としても知られています。移住先でおいしい食べ物を食べたいと考えている人にもおすすめです。
宇都宮市は積極的に移住を受け入れており、移住支援制度も充実しています。たとえば、東京圏からの移住者に最大100万円が支給される移住支援金があります。移住や定住に関する相談窓口も設けられているため、不安なことがあれば気軽に相談可能です。また、「みや暮らし体験事業」も展開されており、「お試し宿泊体験」や「宇都宮体験ツアー」に参加して移住後の生活を体験できます。
小山市
小山市は、栃木県南部に位置する県内第2の人口を持つ都市です。豊かな自然に囲まれているだけでなく、文化遺産も多く暮らしの中で歴史や文化も感じられる点が魅力的です。東北新幹線やJR宇都宮線のほか、JR水戸線とJR両毛線を利用できるため、各方面へスムーズにアクセスできます。
小山市にも移住者向けの支援制度があります。宇都宮市と同様に移住支援金の支給や、東京圏から転入してきた勤労者の人が住宅を取得した場合、小山市転入勤労者等住宅取得支援補助金を受けられる可能性があります。さらにこの補助金受給該当者は、住宅ローンの金利優遇制度も利用可能です。オンラインでも移住の相談を受け付けているため、詳細を聞いてみるとよいでしょう。
野木町
野木町は、小山市や茨城県と隣接している町です。住宅街の外には田園風景が広がり、のどかな雰囲気で田舎暮らしをしたい人に向いています。JR宇都宮線を利用すれば約70分で首都圏へアクセスできるため、首都圏で働きつつほどよく田舎も体験できます。
野木町へ移住するなら、東京圏から移る人を対象とした移住支援金制度を活用しましょう。移住後に野木町で就職や起業をする場合に、最大100万円を受け取れる制度です。また、空き家バンクリフォーム補助金や定住促進補助金などもあるため、新しい土地での暮らしをスムーズに始められるでしょう。
栃木市
栃木市は、小山市の北西に位置する市です。歴史ある建造物や史跡が多く残り、蔵の街として知られています。市街中心部は歩くだけで商都の風情を感じられる魅力的な街です。また、岩船山や太平山といった緑の多いスポットにも恵まれ、公園散策やハイキング、ぶどう狩りなど、さまざまなアクティビティを楽しめます。
そんな栃木市には移住定住支援コーディネーターがおり、移住に関するさまざまな情報を発信しています。また、「あったか住まいるバンク」では、空き家を紹介してもらうことも可能です。栃木市移住体験施設もあり、築162年の見世蔵と土蔵を活用したカフェ併設型の移住体験宿泊施設「IJUテラス 蔵人館(くろうどかん)」で宿泊体験ができます。前述の自治体同様に移住支援金制度もあります。
佐野市
佐野市は栃木県の南西部にあり、佐野ラーメンと厄除大師で有名な街です。2003年に開業したアウトレットモールには県外からも多くの人が集まります。また、出流原弁天池は名水百選に選ばれ、市内の水道水にも地下水が使用されています。
佐野市も他の自治体同様に、世帯で移住する人を対象に100万円を支給する移住支援金を用意しています。単身で移住する場合も60万円の移住支援金を受け取れます。また、40歳以下の人は、佐野市若者等移住定住促進奨励金も利用可能です。空き家バンクもあり、住居も確保しやすくなっています。
まとめ
栃木県は首都圏から比較的アクセスしやすく、都心の企業へ通勤したい人やテレワークで働きたい人などにおすすめです。住居費が安いうえに子育てしやすい環境も整っているため、家族で移住したい人にも向いています。
栃木県は、移住者を積極的に受け入れている市や町が多く、支援体制も整備されているため、新天地での生活をスムーズに始められるでしょう。移住について検討する際は、各自治体の移住支援制度についてもしっかり確認しましょう。