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新車をやめて中古車に 購入延期も

英国で「生活費の危機」が深刻化し、自動車販売に大きな影響を与えている。エネルギー価格の高騰や物価上昇により、消費者はクルマの購入を延期したり、予算を見直したり、それまでとは異なるブランドやモデルを検討したりしている。

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AUTOCARの姉妹誌であるWhat Car?が行った調査では、英国在住の1232人から回答を得て、35.05%が次のクルマの購入予算を減らしていることが判明した。


英国ではガソリン価格が前年比42%上昇、食品は約10%上昇するなど、物価の高騰に歯止めがかからない。

そのうちの22.99%は、「20%以上予算を削減する」と回答。また、25.37%の人が「10〜15%」を、23.58%の人が「5〜10%」の削減を想定しているという。

調査対象者1232人のうち、36.61%が生活費の危機のために「購入の延期」を決めたという。そのうちの48.45%は「3か月以上」、24.11%は「2023年まで」延期すると回答している。

また、全体の39.68%が、生活費の危機を理由に、「検討するメーカーやモデルを変更」したと回答。このうち71.74%が「全く別のメーカー」を、12.8%が「同じブランドから別のモデル」を検討するとしている。

新車を購入すると答えた人は全体の38.46%に過ぎず、34.01%が中古車の購入を希望している。残りの27.53%は、新車か中古車かまだ決めかねているようだ。

中古車購入希望者34.01%のうち、20.62%は「当初新車を購入する予定だった」が、生活費危機のために予定を変更したと述べている。

また、What Car?の調査では、最近クルマを購入したばかりの401人にアンケートを実施。約5分の1(20.45%)が「生活費危機が購入の判断に影響した」と答え、61.25%が「当初欲しかったモデルとは異なるモデルを購入することにした」と答えている。

回答者の半数以上(59.09%)が新車で購入し、残りの40.91%が中古車を選択した。中古車購入者の約13.64%は、当初は新車を購入したかったが、コスト削減のために中古車を選択したと回答している。