本塁打競争を観戦するエンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】

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トーマス&オルティズ&A.ロッドのレジェンドトリオが絶賛

 米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)のオールスターに「1番・DH」で先発出場する。2年連続のア・リーグMVPの本命候補に浮上する二刀流スターについて、メジャーリーグのレジェンドトリオが大絶賛している。

 米国では「FOXスポーツ」で生中継となるオールスターで、大谷はホームランダービーが行われた18日の中継でも注目を集めた。「ショウヘイ・オオタニの優れた才覚」というテーマで、同局の解説者を務めるレジェンドトリオが二刀流スターについて語った。

 メジャー通算521本塁打で、1993、94年に2年連続ア・リーグMVPに輝いたフランク・トーマス氏は「ここ数年で目の当たりにしていますが、今まで見たことがない存在です。マウンド上と同様に打席を支配する」と評した。

 トーマス氏といえば、テレビ朝日系「夢対決! とんねるずのスポーツ王は俺だ!」の人気コーナー「リアル野球BAN」にかつて「藤増君」の愛称で助っ人出場した経験を持ち、日本の野球ファンにとっても馴染み深い存在でもある。

「パピ(デビッド・オルディズ)も言っていましたが、試合前に(投打)2つのミーティングに出ているんですよ! この男は別格で、最高のオールラウンダー。限界はありませんよ。まだ完成形は見せてませんから」と大谷を高く評価していた。

オルティズ「メジャーリーグのエイリアン」A.ロッド「彼の話題を止めるべきではない」

 一方で「ビッグパピ」の愛称で知られるメジャー通算541本塁打の強打者、デビッド・オルティズ氏は「みんな、今メジャーリーグでプレーしているエイリアンの話題をしていることは知っているよ」とジョークを飛ばした。

 二刀流のスーパースターを異星人呼ばわりして中継席の爆笑を誘ったレジェンドは「この男のやっていることは制御不能だよ。あそこまで素晴らしい投球で、打者としても優秀。今後100年間、お目にかかれない存在だと思う。あまりにスペシャルなので、この男の登板や打席では、彼を見るためだけに、私は他の行為をストップしています。私の人生において、他で見ることはできないものですから」と話した。

 メジャー通算696本塁打で、現在NBAのティンバーウルブズ共同オーナーを務めるアレックス ・ロドリゲス氏は「フットボールの世界で考えてください。50タッチダウンを決めるQBが(守備で)20サックを記録するようなものなんです」と例えた。

「我々は彼の話題を止めるべきではない。オオタニは偉大な野球選手というのではなく、スポーツ界全体で最も偉大なアスリートの1人で、テレビで見逃してはいけない存在です。不運にも地方局のテレビ中継に埋没してしまっていますが、この男は今夜や明日のようなプラットフォームが必要なんです」

 全米中継されるオールスターゲームの大舞台こそが大谷に相応しいと力説したロドリゲス氏。大谷の存在は今や長いメジャーの歴史に名を刻んできたレジェンドたちからも認められる存在になっている。

(THE ANSWER編集部)