米ペンシルベニア州の遊園地で人気のアトラクション「Aero 360」(画像は『Kennywood 「Aero 360」』のスクリーンショット)

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先月30日、アメリカの遊園地にある360度回転する絶叫マシンが、乗客の座席部分が上下反転した状態で緊急停止してしまった。このアトラクションは約5分間停止した後、スタッフにより降車位置まで戻された。乗客らに大きなケガは無かったものの、当時アトラクションに乗っていた人は「5分が永遠のように感じられた」と当時を振り返っている。『CBS News』などが伝えた。

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米ペンシルベニア州ウェスト・ミフリンにある遊園地「ケニーウッド(Kennywood)」にて先月30日午後4時、アトラクションの1つが緊急停止する事故が発生した。問題のアトラクションは「Aero 360」という勢いよく振り子のように動きながら360度回転する絶叫マシンで、稼働中に停止してしまった。

さらに不幸なことにこのアトラクションの座席部分がちょうど真上に来た時に停止してしまい、乗客は頭を地面に向けた逆さまの状態で取り残されてしまったのだ。当時の様子は地上にいた来園者が撮影しており、乗客が上下反転し足が上を向いているのが確認できる。

この事故に関して同園のマーク・パウルス総支配人(Mark Pauls)は「アトラクションは速やかに所定の位置に戻されました」と公表しているが、停止時間は明らかになっていない。当時の様子を捉えた多数の動画がSNS上でシェアされており、そのうちの1つは3分半以上アトラクションが停止していた。なお救出された21人の乗客らはメディカルチェックを受けており、念のため3人が救護センターに向かいその後園内に戻ったと報じられている。

同州コラオポリス在住のアレクサンドラ・シュナイダーさん(Alexandra Schneider、33)は当時、叔母やいとこ、いとこの元ルームメイトたちと一緒に同アトラクションに乗っており、体感的に約5分間逆さまの状態だったと言い、「あの5分は永遠のように感じられました。ジョークにできるような話ではありますが、よく考えてみると怖いですよね」と当時を振り返った。地上でアレクサンドラさんたちの様子を見守っていたアレクサンドラさんの叔父は「5分以上は止まっていたと思うよ」とのちに明かしたという。

現在、このアトラクションは運転を中止して原因特定のため調査中だが、このニュースを見た人からは「これはきついな」「このアトラクションは二度と乗りたくない」「こんなに長時間逆さまになっていたら頭が爆発しちゃうよ」「これだから上下反転するアトラクションには乗りたくないんだ」「これは悪夢だな」などといった声が相次いだ。

ちなみに昨年7月には、移動遊園地の絶叫マシンが土台から外れそうになり、通行人が必死に押さえる様子を捉えた動画が人々を震え上がらせていた。

画像は『Kennywood 「Aero 360」』『CBS News 2022年5月30日付「Kennywood’s Aero 360 gets stuck, leaves riders hanging upside down」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)