ちむどんどん優子は「毒親」なのか ダメ兄・賢秀を叱らず、甘やかし...「全ての元凶」説も
NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で、家族に迷惑をかけ続けるヒロインの兄・比嘉賢秀(竜星涼さん)。視聴者からは、賢秀を甘やかすような母・優子(仲間由紀恵さん)の対応について疑問を呈する声も目立っている。
「(賢秀は)素直でいい子」とフォローする母
沖縄の本土復帰50年に合わせて放映されている今作。まだアメリカ統治下だった本島北部「やんばる地域」を舞台に、主人公・比嘉暢子(黒島結菜さん)がふるさとの食に夢をかけて料理人を目指す物語。タイトルの「ちむどんどん」は、「心がワクワクすること」を意味する。
※以下、ネタバレを含みます。
2022年5月9日の放送で、美味しい投資話に騙され、詐欺師との待ち合わせ場所だったはずのハンバーガーショップで大暴れした賢秀。優子は破損した物品を弁償することを店に約束するが、ただでさえ借金を抱えている上、返すあてがない。
10日の放送では、賢秀を探しに警察が自宅にやって来る。優子は、咄嗟に身を隠した賢秀に布をかぶせ、「いません」と嘘をつき「(賢秀は)素直でいい子なんです」とフォローする。
その後、借金の保証人である叔父・賢吉(石丸謙二郎さん)は、詐欺に遭ったお金の返済について「暢子の給料も月々の返済に回せ」と激怒。金銭的な理由で暢子の東京行きを反対する賢吉に対し、優子は「だけど、おじさん。暢子はどうしても東京行きたいと...」となおも主張するが、渡航費や下宿代のことを突っ込まれると押し黙ってしまう。
「賢秀に頭下げさせるべき」視聴者イライラ
夜、夢を絶たれた暢子が夕飯の準備をしていると、賢秀は呑気に「ご飯まだ?」「東京行きたかったんだろ? 俺が悪かった。謝るからご飯作って」とゴロ寝。気持ちを踏みにじられた暢子は、泣きながら「ぽってかす!(沖縄弁で『このまぬけが!』)」と賢秀に物を投げつけ、怒りを露わにするのだった。
亡き父から大黒柱として一家を任されたにも関わらず、こうも家族に迷惑をかける賢秀に対し、視聴者のフラストレーションは募っているようす。さらに加えて、賢秀を叱らず、甘やかし続ける優子に対し、
「賢秀に頭下げさせるべきだし、ご飯催促するのも叱れよ。なんでいつも3姉妹が我慢しなきゃならんのよ」
「この母親が全ての元凶の様に感じる、仲間さん役柄と言えゴメンよ」
「にーにーも、お母さんもひどすぎて もはや娘たちにとっては毒親(編注・一般に、子供にとって「毒」になるような振る舞いをする親のことを指す)レベル」
「『素直でいい子』 優子さんはこうやって賢秀が反省したり償ったりする機会を奪い続けてきたんだなぁ... 本当に毒親になっちゃったよ」
などと厳しい意見があがっている。