第5世代iPad Airの性能が11インチiPad Pro(2021)と同等とするベンチマーク結果が登場
今月9日に発表された第5世代iPad AirはiPad Pro(2021)と同じM1チップが採用され、しかもGPUコアが最大の8基有効にされた同等の上位バージョンであることが明らかとなっています。
そのベンチマーク結果と称する数値が公開され、本当に11インチiPad Pro(2021)と同等の性能を持っている可能性が浮上しています。
これらは、定番テストアプリGeekbenchの公式集計サイトGeekbenchBrowserに投稿されたものです。「iPad13,17」とされる第5世代iPad Airは、あるCPUテストではシングルコアスコアが1711、マルチコアのスコアが7233となっています。これは11インチiPad Proのシングルコアスコア1718、マルチコアスコア7313とほぼ同等です。
またGPUの性能を測るMetalスコアでは、第5世代iPad Airが21539に対して11インチiPad Proは21498です。
アップルは同じチップと言いながらも製品により差別化することは珍しくなく、第6世代iPad miniのA15 BionicプロセッサはiPhone 13 Proよりもクロック数が下げられていました。そのため、価格差があるiPad AirとiPad Proでも同じ措置が施されるとの予想もありましたが、いい意味で裏切られたわけです。
逆に、なぜ同じチップでも(誤差の範囲程度とはいえ)スコアに違いが出ているのか。米AppleInsiderは、スコアはバッテリーの充電レベル、外気の温度などの要因により影響を受けるため、同じチップセットを搭載したデバイス間でも数値が異なることがあると説明しています。
もちろん、プロセッサがiPadの全てではありません。iPad Proには最大2TBのストレージや16GBものRAM(ストレージ1TB以上のモデルのみ)、そしてProMotionディスプレイ(最大120Hzの可変リフレッシュレート)といったプレミアムな機能を備えています。
それに対して第5世代iPad AirはRAMが8GB、ストレージ256GB、最大リフレッシュレート60Hzに制限されています。アップルもプロセッサが同じであれ、Proは十分に差別化できていると判断したのかもしれません。
Source:GeekbenchBrowser
via:AppleInsider