もうかゆくない!山芋のかゆみの原因と対処法を一挙ご紹介

山芋で手がかゆくなる原因は?

山芋のかゆみの原因は、皮付近に多く含まれるシュウ酸カルシウムの結晶です。シュウ酸カルシウムは針のような形をしていて、束状につながっています。山芋をすりおろしたり皮をむいたりすると、シュウ酸カルシウムの結晶がバラバラになり、皮膚につきささることでかゆみを感じます。

アレルギー症状と似ていますが、かゆみだけを感じるのであればアレルギーではありません。誰でもかゆみを感じる可能性があります。

かゆみの症状を事前に防ぐ方法

山芋を酢水に浸す

かゆみの原因となるシュウ酸カルシウムは、酸と結合して分解され溶ける性質があります。そのため、皮をむいた山芋を酢やレモン果汁に浸しておくと、かゆみが抑えられ調理しやすくなりますよ。浸す時間は10分ほどでOKです。

山芋に触る前に手を酢につける

かゆみを感じる前に、手に酢をつけておきましょう。かゆみを感じてからでもよいですが、山芋を触る前に手に酢をつけておくことで、山芋を触って感じるかゆみの防ぎます。

山芋の中心部を使う

かゆみの原因となるシュウ酸カルシウムは皮付近に多く含まれるので、山芋の中心分を使うことでかゆみを感じにくくなります。下準備の際、皮を厚めにむくことで食べるときのかゆみは抑えられますが、皮をむくときに皮付近に触れるとかゆみを感じるので注意してくださいね。

山芋を冷凍する

かゆみの原因であるシュウ酸ナトリウムは、冷凍すると針状の部分がポキポキ折れて皮膚に刺さりにくくなります。そのため山芋を冷凍のまますりおろせば、かゆみを感じにくくなります。

フードプロセッサーを使用する

山芋でとろろを作るときは、フードプロセッサーを活用する方法もあります。手ですりおろさなくてよいので、かゆみを感じることなくとろろが作れますよ。かくはんを少なめにすると、シャリっとした食感も楽しめます。フードプロセッサーによっては山芋はNGの場合もあるので、取り扱い説明書を確認してくださいね。

かゆくなってしまった場合の対処法

酢で洗い流す

山芋を触ってかゆくなってしまったら、かゆい部分に酢をつけてよくこすり、水で洗い流しましょう。かゆみの原因となるシュウ酸カルシウムは酸で分解される特徴があるので、この方法でかゆみがおさまります。

湯で洗い流す

かゆみの原因であるシュウ酸カルシウムは熱に弱い性質もあります。そのため、かゆい部分を40度前後の湯につけてこすり洗いすることでかゆみがおさまりますよ。即効性があるので、かゆくてたまらなくなってしまったら、まずはかゆい部分を湯につける方法がおすすめです。

米をすりこむ

かゆい部分に米をすりこむことで、かゆみをおさえることができます。米に含まれる成分がかゆみを軽減してくれるので、米をすりこんで水で洗い流すとよいでしょう。山芋を調理したあとに、米を研ぐのもおすすめです。

山芋を上手にすりおろすコツ

持ち手の部分は皮を残す

山芋をすりおろすときは、持ち手となる部分の皮は残した状態ですりおろしましょう。かゆみを抑えるだけでなく、滑り防止にもなりすりおろしやすくなりますよ。

おろし金は固定しておく

山芋はとても滑りやすいので、おろし金をしっかりと固定しておきましょう。おろし金を手でギュッと押さえて、山芋はおろし金に対して垂直に当てると滑りにくく、きれいにすりおろすことができます。

円を描くようにやさしくすりおろす

山芋はとにかくヌルヌルして滑りやすいので、力を入れずにやさしくすりおろしてください。力いっぱい押し込むようにすりおろすと、滑りやすいだけでなく山芋のかけらが入って口当たりも悪くなります。山芋は円を描くように動かし、やさしくすりおろしてくださいね。

もうかゆくない!気軽に山芋を調理しよう

山芋はかゆいのが嫌!と感じている方も多いかもしれません。しかし実はちょっとした工夫でかゆみを軽減させることができ、快適に調理できますよ。山芋を調理するときは、かゆみ対策をして、とろろや和え物、天ぷらなどいろいろな料理でおいしく活用してくださいね。