SUVのトレンドは「イイトコ取り」!? 快適なのに悪路もイケる「クロスオーバーSUV」3選
「SUV×ワゴン」のバランスの良さが最大の魅力
今や王道となったSUVですが、コンパクトからミドルサイズ、フルサイズとさまざまなモデルが登場するなか、「クロスオーバーSUV」が注目されています。
クロスオーバーSUVは決して目新しいものではなく、実は1990年代後半から2000年代前半にはすでに存在。少し前まで「都市型SUV」などと呼ばれていましたが、最近はクロスオーバーSUVと呼ばれています。
【画像】スタイリッシュで悪路もOK! なんでもこなせるクロスオーバーSUVがイイね!(27枚)
クロスオーバーSUVの運転フィーリングはワゴン車に近く、快適な乗り心地が特徴です。
それでいてワゴン車よりも車高が高く、悪路も走行可能。どんなシチュエーションにも対応できる、「イイトコ取り」のバランスの良さが魅力だといえます。
そんなクロスオーバーSUVにはどのようなモデルがあるのでしょうか。3台ピックアップして紹介します。
●スバル「レガシィアウトバック」
日本でワゴンブームを牽引したスバル「レガシィツーリングワゴン」をベースにしたクロスオーバーモデルが「レガシィアウトバック」です。
現行モデルは2021年9月に発表された6代目モデルで、スバル車に共通するデザインフィロソフィー「DYNAMIC × SOLID」をアウトバックのキャラクターに適応させたデザインを採用。
最低地上高は213mmまで引き上げられるとともに、悪路走破性を高める「X-MODE」も備わり、どんな路面状況でも走行することが可能です。
エンジンは、「レヴォーグ」や「フォレスター」にも搭載されている1.8リッター水平対向ターボエンジンを搭載(日本仕様)。余裕を感じさせる落ち着いたモデルへと進化しました。
安全性も抜かりなく、最新の「アイサイト」を搭載するほか、高速道路で渋滞時のハンズオフや進入するカーブに合わせて適切な速度に制御する「カーブ前速度制御」、方向指示器を操作するとステアリングを制御して車線変更のアシストをおこなう「アクティブレーンチェンジアシスト」など、高度な運転支援システムが全車標準装備されています。
都会的かつSUVらしい力強さを併せ持つクロスオーバーSUV
●マツダ「CX-30」
マツダのもっともコンパクトなSUVとして「CX-3」がありますが、よく似た名前のクロスオーバーSUVが「CX-30」です。
CX-3が「マツダ2(旧デミオ)」をベースとしているのに対し、CX-30は「マツダ3」とコンポーネンツを共有。ルーフ部分に余裕を持たせることでSUVらしさと後部座席の実用性も向上させています。
また、全長4395mm×全幅1750mm×全高1540mmという取り回しやすいサイズにとどめており、駐車場問題で悩むことがないのは大きなメリットです。
パワーユニットは2リッターガソリンエンジンが2種類と1.8リッターディーゼルがラインナップされています。
CX-30の特徴のひとつとして、6速MTの設定があることが挙げられます。オンロードでもスポーティに走りたいというリクエストにも応えてくれそうです。
さらに全高も1540mmと一般的なセダンに近いのも好印象。それだけ重心が低くなり、SUVがはじめてという人でも違和感なく運転することができます。
●ミニ「クロスオーバー」
日本でも根強い人気を誇るミニですが、なかでも4ドアを採用し「小さくないミニ」として人気になっているのがミニ「クロスオーバー」です。
現行モデルは2017年に登場した2代目。2020年に大幅改良を実施し、より力強いデザインへと刷新されました。
また、完成度は高いものの普段の乗降性に不満があった2ドアでなく、ミニクロスオーバーは実用性を考慮した4ドアを当初から採用しています。
随所にミニらしさを感じさせる要素を残しつつ、全長4315mm×全幅1820mm×全高1595mmという立派なサイズを実現。
エンジンのラインナップも多様で、1.5リッターガソリンと2リッターディーゼルを用意。さらに、ミニ初のプラグインハイブリッドモデルも設定されました。
なお、駆動方式はグレード別に前輪駆動と四輪駆動が設定されます。
ミニクロスオーバーは、ミニの特徴であるコンパクトな可愛さではなく、踏ん張り感のあるSUVスタイルがウケています。
ミニのコアなファンが選ぶというより他車から乗り換えるオーナーも多いようです。
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クロスオーバーSUVはワゴンとしてもSUVとしても使える優等生です。
今回紹介したモデルのほかにも、トヨタ「ヤリス」をベースにした「ヤリスクロス」や「カローラ」をベースにした「カローラクロス」、スバル「インプレッサ」をベースにした「XV」といったモデルがあり、今後もラインナップが増えることが予想されます。